「atone(アトネ)」は正規の業者による後払い決済サービスですが、最近では支払いができず困っている方が急増中です。
atone(アトネ)は気軽に利用できる反面、料金を滞納すると、裁判沙汰になってしまう可能性もあります。
そこで今回は、atone(アトネ)で支払いが遅れたらどうなるのかを解説し、滞納期間によるリスクの違いや払えないときの対処法をまとめました。ぜひ本記事を参考に、できるだけ早く支払いを済ませる、または司法書士や弁護士に相談しましょう。
ZOZOツケ払いやNP後払いなど後払い決済の返済にお困りの場合は、後払い決済に強い司法書士の無料相談を活用することで、分割交渉や督促を停止できる場合があります。
atone(アトネ)とは?
atone(アトネ)は後払い決済サービスの中でも有名な「株式会社ネットプロテクションズ」が運営するサービスです。「NP後払い」と聞けば、ピンと来る方も多いでしょう。
atone(アトネ)は、あのNP後払いと同じ運営会社のサービスなのです。ここでは、NP後払いの違いとともに、利用上限額を解説します。
NP後払いとの違いは?
NP後払いとの違いを分かりやすく表にまとめました。
種別 | atone | NP後払い |
---|---|---|
支払い期日 | 月一回 | 決済ごとに14日以内 |
手数料 | 利用月のみ290円 (月に一度だけ決済) |
決済ごとに~200円 |
利用可能店舗 | 一部リアル店舗OK | 原則ECサイトのみ |
このようにNP後払いの違いとしては以下のようなポイントが挙げられます。
- 支払い期日が月一回にまとまる
- 利用月のみ、手数料が月額290円かかる
- 一部リアル店舗でも後払いが利用可能
atoneの利用上限額
atone(アトネ)の利用上限額はMAXで5万円です。「1人1人与信枠が異なる」との声もありますが、どれだけ信用状態が良くても利用上限額が5万円を超えることはありません。
atone(アトネ)は完全独自審査
atone(アトネ)は完全独自審査の後払い決済サービスであり、どのような審査を行っているかは公表されていません。そのため、審査に通るかどうかは個人差が大きいと言えるでしょう。
atone(アトネ)は、CICやJICCなど個人信用情報機関への登録や情報照会がありません。つまり、NP後払いのサービスの利用実績やネットプロテクションズが保有しているデータだけを参考情報として審査を行うことになります。
CICやJICCに事故情報が記載されていない場合でも審査に通らないケースがある一方、ブラックリスト入りとなっていてもNP後払いの利用実績がある場合は審査に通る可能性があるでしょう。
NP後払いの支払い状況に問題がなければ、審査に通過できる可能性が高くなります。
atone(アトネ)の支払いが遅れるとどうなる?
atone(アトネ)の支払いが遅れると、滞納している期間ごとに以下のようなことが起こります。
支払い遅れ1~3日後 | 利用停止 |
---|---|
支払い遅れ1週間前後 | 延滞事務手数料と遅延損害金の発生 |
支払い遅れ2週間前後 | SMSやフリーダイヤルから催促がくる |
支払い遅れ約2ヶ月〜6ヶ月後 | 鈴木康之法律事務所によって債権回収が行われる |
以下で、それぞれの内容について詳しく解説します。
支払い遅れ1~3日後:利用停止
支払い遅れが1~3日程度の場合、atone(アトネ)のサービスが利用停止となります。公式サイトにも、以下のような記載がされていました。
お支払い期限日を過ぎてもご入金の確認ができない場合、一時的に、サービスのご利用をお断りする場合があります。予め、ご了承ください。
引用:お支払いの予定を連絡したい
支払い期限を過ぎても入金が確認できない場合、一時的にサービスが使えなくなると記載されています。サービスを使い続けたいなら、支払い遅れのないように注意しましょう。
支払い遅れ1週間前後:延滞事務手数料と遅延損害金の発生
支払い遅れが1週間前後になると、延滞事務手数料や遅延損害金が発生します。延滞事務手数料や遅延損害金については、それぞれ以下のような記載がありました。
■翌月後払いの場合
延滞事務手数料 100 円(税込)は、初回のお支払い期限が切れた翌月から、毎月 10 日と 25 日に加算いたします。■つど後払いの場合
延滞事務手数料 100 円(税込)は、初回のお支払い期限が切れた30日後から、15日毎に加算いたします。引用:延滞事務手数料について
年率 14.6 %の遅延損害金を請求することがあります。
引用:延滞事務手数料について
どちらも大きな金額ではありませんが、滞納期間が長引けば最終的に支払う金額が大きくなってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、早めの支払いがおすすめです。
支払い遅れ2週間前後:SMSや電話で催促がくる
支払い遅れが2週間前後になると、SMSや電話にフリーダイヤルから督促が行われます。電話がかかってきた場合は放置せず、速やかに対応しましょう。
電話での督促を避けたい場合には、支払い遅れに気付いた時点で早めに支払いを済ませるのがおすすめです。
支払い遅れ約2ヶ月〜6ヶ月後:鈴木康之法律事務所によって債権回収が行われる
支払い遅れが約2ヶ月~6ヶ月程度になると、弁護士法人などの債権回収機関に債権の回収が委託されてしまいます。公式サイトにも、以下のような記載がされていました。
請求が長期間に渡りますと、弁護士法人などの債権回収機関に債権の回収を委託します。債権回収機関より連絡を差し上げ、状況によっては法的措置がとられる場合があることをご了承ください。
引用:長期間にわたり延滞をしてしまいました、どうなりますか?
atone(アトネ)の債権回収を行うのは、「鈴木康之法律事務所」です。電話や手紙による督促が行われるほか、最終的には法的措置がとられるケースもあるので注意しましょう。最悪の場合、裁判になってしまう可能性もあります。
atone(アトネ)で滞納してもブラックリストには入らない
「atone(アトネ)の料金を滞納するとブラックリストに入るのでは?」と考える方も多くいますが、実はブラックリストには入りません。
運営元である「株式会社ネットプロテクションズ」は、個人信用情報機関に情報を共有していないためです。ただし、通販信用情報センターには加盟しているので、支払いを滞納した情報はしっかりと残ります。
また、ブラックリストには載らないからといって滞納し続けて良いわけではありません。滞納に気付いた時点で、早めの対応を心がけましょう。
atone(アトネ)の滞納はいつまでに支払えばいい?
料金を滞納している場合、「いつまでに支払えばいいの?」と疑問に思うでしょう。ここでは、atone(アトネ)の滞納をいつまでに支払えば問題ないのか解説します。
1ヶ月以内に支払えば問題なし
結論から言えば、atone(アトネ)の滞納は1ヶ月以内に支払えば問題ありません。法的な手段を取られるリスクがあるのは滞納から約2ヶ月以降のため、その前に支払いを済ませるのがおすすめです。
また、支払いの際は滞納している分を一括で支払わなければなりません。分割での支払いには対応していないため、注意が必要です。
2ヶ月を超えるとリスクが出てくる
滞納2ヶ月を超えると、法的手段を取られるリスクが出てきます。債権回収が弁護士に委託されると、多くのリスクが発生するため、それまでに支払いを済ませておくのがベストです。
弁護士事務所に債権回収が依頼されると、手紙や電話で支払いを催促されます。自宅に手紙が届くことで、家族に滞納がバレる可能性もゼロではありません。内緒にしておきたい場合は、1ヶ月以内を目安に支払いを済ませましょう。
atone(アトネ)滞納後の支払い方法
atone(アトネ)で滞納している料金を支払いたい場合は、マイページから最新の受付番号を確認した上で任意の方法で支払いましょう。
マイページから最新の受付番号を確認し、「コンビニ端末 / 銀行ATM (Pay-easy)」でお支払いください。
※引用:お支払い期限を過ぎてしまった場合はどうすればいいですか?
口座振替を選択している場合でも、再引き落としは行われません。引き落とし失敗通知後に受付番号が発行されるので、確認した上で支払いを済ませてください。
atone(アトネ)を滞納して払えないときの対処法4選
atone(アトネ)の滞納を支払いたいと思っていても、手元に現金がなくては支払えません。ここでは、支払えないときの対処法を4つ紹介します。
家族に相談
どうしても滞納分が支払えないときは、家族に相談してみましょう。事情を話せば滞納分の支払いを肩代わりしてくれたり、お金を貸してくれたりする可能性があります。
ただし、家族からお金を借りたことが原因で関係が壊れたといった話は少なくありません。借りる際はしっかりと顔を見て話し、必ず返済する旨を伝えましょう。返済日なども併せて話しておくと、お互いに安心です。
不要品を売却
自宅にある不要品を売却し、お金を作るのも1つの手です。フリマサイトやリサイクルショップで不要品を売却するだけでも、ある程度まとまったお金が入ってくる可能性があります。
atone(アトネ)で滞納している料金がある場合には、家の中に売れるようなものがないか確認してみましょう。
一時的なアルバイト
一時的なアルバイトをすれば、一定額のお金が入ってきます。短期バイトや日雇いバイトを扱うサイトも多くあるため、スケジュールが合うものがないか探してみましょう。
ただし、一時的ななアルバイトは頑張りすぎると体調を崩す可能性もあります。現在、既に仕事をしている場合にはスケジュールや体調などと相談しながら、できる範囲でアルバイトをするのがおすすめです。
債務整理
atone(アトネ)の滞納分が支払えないときは、債務整理を検討しましょう。弁護士や司法書士に相談して債務整理を行えば、返済額を大きく減らせる可能性があります。
特に、atone(アトネ)だけでなく、他にも借金をしている方は債務整理がおすすめです。借金額が大きい部分だけでも債務整理ができれば月々の返済額を減らすことができ、その分をatone(アトネ)の支払いに充てられます。
まとめ
今回は、atone(アトネ)で支払いが遅れた際、どのようなことが起こるのかを解説しました。滞納が2ヶ月を超えると、弁護士から連絡が来る可能性があるため、滞納している場合は1ヶ月以内に支払うのがおすすめです。
滞納をしたからといってすぐにブラックリスト入りになることはありませんが、放置するのは非常に危険です。法的な措置が行われる前に、できるだけ早く支払いを済ませておきましょう。
どうしても支払いが難しいときは、債務整理を検討するのがおすすめです。弁護士や司法書士に相談すれば、最適な解決策を提示してくれます。相談は無料でできるので、まずは気軽に相談してみてください。
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