前提として、SMBCモビットは合法な貸金業者です。

ここでの借金については、基本的に契約上の期日に支払うのが原則です。

しかし、やむを得ない事情で遅延や滞納が生じてしまうこともあるかもしれません。SMBCモビットからの借り入れが多くなり返済不能になった場合には、和解や減額交渉といった手段で返済額を軽減してもらう必要があります。

とはいえ、個人での交渉は時間もかかり、思い通りには進まないものです。返済不能に陥ってしまったら専門家に相談しましょう。

以下では、SMBCモビットとの減額交渉について詳しく解説していきます。

SMBCモビットの借金減額交渉は可能？

近年では、減額交渉に厳しい業者が多くなっており、SMBCモビットの借金減額交渉も非常に厳しい傾向にあります。

しかし、交渉に全く応じないということはありません。ここでは、交渉できるものについて説明していきます。

交渉できるもの１：今までの利息

SMBCモビットの利息は利息制限法内の金利であるため、今までの利息を減額することは非常に困難といえるでしょう。

しかし、過去の支払い状況や今後の返済計画によっては交渉の余地が生まれる可能性があります。一度見直してみるとよいでしょう。

交渉できるもの２：将来利息

将来利息とは、減額交渉が成立した日から完済する日までの間にかかる利息のことです。将来利息については、カットまたは金利を低くしてもらえる可能性があります。

しかし、取引期間が短かったり、ほとんど返済していなかったりすると将来利息のカットに応じてもらえないこともありますので注意が必要です。

交渉できるもの３：遅延損害金

損害遅延金とは、借金の滞納による損害に対する賠償のことを指します。

遅延損害金は原則として減額はされませんが、SMBCモビットと早期に和解できれば遅延損害金をカットしてくれる場合もあるのです。

SMBCモビットとの減額交渉に必要なものは？

減額交渉に臨むにあたって、準備や策のない状態では100％失敗してしまいます。

ここではSMBCモビットとの減額交渉に必要なものをまとめました。

相手方との交渉力

自己破産や個人再生と違い、減額交渉は裁判所を介す必要がないため、スピード感を持って柔軟に対応できます。

しかし、裁判所を介さない分、交渉をうまく進められるかどうかは交渉力にかかってくると言ってよいでしょう。

相手方にとって納得のいく説明と返済計画

なぜ減額が必要なのか。きちんと論理立てて説明しましょう。また、どのように返していくのか具体的な返済計画を明示する必要があります。

【重要】誠意

返す約束をして借りたお金を減額してほしいとお願いする立場ですから、最も重要なのは「誠意」です。

返済計画を明示し、返す意思があることをきちんと伝えましょう。

【そもそも】SMBCモビットと減額交渉すべき人は？

自分は減額交渉すべきなのかどうか、悩む人もいるでしょう。どのような人がSMBCモビットと減額交渉すべきなのでしょうか。

モビットの返済が追いつかない人

まずは月々の返済が難しい人が挙げられます。

この場合、返済が滞り、損害遅延金が発生する前に見直しを行うべきです。また、SMBCモビットへの返済を行うために別の金融機関からの借入れを行なっている場合には、減額交渉を強く勧めます。

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直近半年以上天井張り付きの人

利用限度額が上限に達している、いわゆる天井張り付きの状態が半年以上続いている場合も、現在のままでは完済が難しいと考えられます。破綻する前に減額交渉に臨むべきでしょう。

収入が激減するなど家計に変動があった人

予期せぬ出来事で収入が激減したり、大きな出費が必要となったりして、もともとの返済計画が狂ってしまう場合があります。その場合も、減額交渉をして返済計画を練り直す必要があるといえます。

SMBCモビットとの減額交渉の流れは？

SMBCモビットと減額交渉を進めるためにはどうすれば良いのでしょうか。

続いては、減額交渉の流れを説明していきます。

交渉する人を決める

まずは、誰がSMBCモビットと交渉を行うのか決める必要があります。

減額交渉を有利に進めるためにも、交渉力は非常に重要です。専門的な知識を有する専門家に依頼することが、より良い条件で和解できるポイントといえます。

【非推奨】自力交渉

正しい知識を持ち、正しい手順で交渉できるのであれば自分で減額交渉を行うことももちろん可能です。

しかし相手は金融のプロであるため、素人が交渉しても希望とは違う条件で丸め込まれる可能性が高いでしょう。

また、司法書士や弁護士に依頼することで、督促が一時的に止まることもメリットといえます。より良い和解条件にするためにも、減額交渉は専門家に依頼することを強くお勧めします。

司法書士

司法書士は、本来は不動産の登記などが専門です。

近年は認定司法書士であれば減額交渉を行うことができます。ただし、債権額が1社につき140万円超の交渉は行えませんので注意が必要です。

公式サイトはこちら

弁護士

弁護士は言わずと知れた法律と裁判の専門家で、トラブルについて法的知見から交渉・解決を目指す立場です。

金額に制限なく交渉を行うことができるため、減額交渉ではとても頼りになる存在といえます。

専門家に減額交渉の相談を行う

相談先を決めたら実際に専門家に相談します。

無料相談OKの事務所も多いため、まずは相談してみるとよいでしょう。事前に現在の債務状況をまとめておくとスムーズです。

委任契約

依頼先が決まったら委任契約を締結します。着手金について、契約日に支払いが必要か事前に確認しておくとよいでしょう。

交渉開始

委任契約を締結すれば、交渉は専門家にお任せでOKです。自分で直接交渉を行わなくて良いため、精神的な負担も軽くなります。

こうなったら、後は和解が成立するのを待つだけです。

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SMBCモビットとの減額交渉でよくある質問

減額交渉についてよくある質問と回答をまとめていきます。減額交渉に臨む前に確認しておきましょう。

Q:専門家からモビット以外の借入残高や月々の支払い額を聞かれた時、正直に答えるべきですか？

専門家は、返済可能な金額を目指して交渉しています。しかし、SMBCモビット以外に借入金がある場合は、せっかく和解しても結局返済ができないということになりかねません。

このため、二度目の減額交渉は一度目よりも厳しくなる可能性が高いのです。返済可能額での和解を目指すためにも、嘘は絶対についてはいけません。

Q:モビットの取り立てを放置するとどうなりますか？

取り立てを無視し続けると、自宅に直接訪問されたり、勤務先に電話がかかってくることもあります。

最終的には法的措置に踏み切られ、強制執行が実行されることになります。強制執行では給与や預貯金口座を差し押さえられてしまいますので、強制執行が実行される前に解決すべきです。

Q：債務整理をした場合は、信用情報機関に登録されますか？

債務整理をすると、その記録が信用情報機関に登録されます。

しかし、和解案通りに完済すれば5年で登録は削除されます。そのため、現在の借金の返済が滞り、取り返しがつかなくなる前に減額交渉に臨むことをお勧めします。

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まとめ

SMBCモビットの減額交渉についてまとめてきました。

SMBCモビットの利息金利は法定内であるため、減額交渉は非常に厳しいといえるでしょう。しかし、専門家に交渉を依頼することで、返済可能な金額で和解できる可能性が高まります。減額が可能かどうか、まずは専門家に相談してみることをお勧めします。