借金に困っているとき、簡単に借りられる闇金の誘惑に負けそうになることがあります。しかし、闇金は違法であり、一度手を出すと取り返しのつかない事態に陥る可能性も。
闇金と一言で言っても、ソフト闇金やLINE闇金など、さまざまなタイプがあります。
本記事では、これらの闇金の「活動場所」「見分け方」「対策」について詳しく解説します。闇金の実態を知ることで、被害を未然に防ぐことができるでしょう。
闇金トラブル(ソフト・LINE闇金を含む)には、民事不介入の原則から基本的には警察は動いてくれません!
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【注意】闇金の種類…知らないと怖い
闇金にはさまざまな種類があり、近年ではその手口も巧妙化しています。ここでは代表的な闇金の種類について解説します。
ソフト闇金って何?優しい言葉に要注意
ソフト闇金は、優しい口調で借り手を安心させる手法を取る闇金業者です。一見親切そうに見えますが、実際には法外な金利を要求します。
年利100%どころか1,000%という驚異的な金利を課すことも珍しくありません。取り立ては穏やかに行われるため、借り手は気づかないうちに深みにはまっていくのです。
主な特徴としては、SNSやGoogle・Yahoo!などの検索連動広告を利用した集客方法があります。「即日融資」「審査なし」などの甘い言葉で誘惑してくるので要注意です。
ソフト闇金は、その名前から安全そうに聞こえますが、決して油断してはいけないことがわかりましたね。優しい言葉の裏に潜む「高金利の罠」に気をつけましょう。
LINE闇金の落とし穴
LINE闇金は、LINEアプリを利用して貸付や取り立てを行う闇金業者です。便利なLINEを悪用しているため、若者を中心に被害が広がっていることが特徴のひとつ。
最大の問題点としては、その「匿名性の高さ」。LINEは本名や住所を知られずにやり取りができるため、業者の正体を特定するのが困難なのです。
また、個人情報の流出リスクも非常に高いといえます。一度LINE闇金に個人情報を教えてしまうと、他にも悪用される可能性があります。
LINE闇金の典型的な手口としては、「友達追加で3万円プレゼント」などの甘い言葉での勧誘。ただし、実際に借りると日利20%以上という法外な金利を要求されます。
LINEの便利さに惑わされず、見知らぬ人からの融資の誘いには絶対に応じないようにしましょう。
給与ファクタリング詐欺にご用心
給与ファクタリングを装った闇金も存在します。給与ファクタリングというのは入金前の「給料を買い取ってもらう」、つまり給料の前借りというわけです。
一見、合法的なビジネスのように見えますが、実質的に高利での貸付を行う手法も多く、実態は闇金そのものです。手数料という名目で法外な金額を要求され、さらに年利が1000%以上になることも珍しくありません。
これに加えて問題なのが、給与ファクタリングは労働基準法に違反する可能性が高いこと。会社にバレると解雇のリスクもあるため、非常に危険な取引だといえます。
「給料が欲しい」という切実な思いに付け込む、悪質な手口です。給与前借りが必要な場合は、正規の金融機関や会社の制度を利用するようにしましょう。
個人間融資の闇…SNSで見かけたら要注意
SNSやマッチングアプリで「お金貸します」という投稿を見かけたことはありませんか?その多くは、個人間融資を装った闇金業者です。
個人間融資は、貸金業登録がなく違法にもかかわらず、高金利での貸付を行っています。
最も怖いのは、返済できない場合の脅迫です。個人情報をばらまくと脅されたり、職場や家族に連絡すると言われたりすることがあるため手を出さないようにしましょう。
【警告】闇金の活動場所…あなたの周りにも
闇金の手口は年々巧妙化し、一見して闇金だと分からないこともありますが、実は私たちの身近なところで活動しているのです。ここでは、闇金がどこにいるのか、具体的に見ていきましょう。
SNSで見かける怪しい投稿…実は闇金?
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで見かける、「即日融資」「審査なし」などの投稿は、多くが闇金業者。
SNSの特性を悪用し、何も知らない若者をターゲットにしているのです。「学生でも借りられる」などとアピールし、DMで連絡を取ろうとします。
SNSは匿名性が高く、規制も追いついていないため、闇金業者にとって格好の活動場所。
特に注意が必要なのは、友人や知人のアカウントを乗っ取るケースです。信頼できる人からの紹介だと思って連絡してしまうのですね。たとえ知り合いであっても怪しい投稿には十分注意をしましょう。
街中の小さな広告…実は危険
繁華街や駅前の電柱、壁などに貼られた「即日融資」「ブラックOK」などの小さな広告。実は闇金業者のものである可能性があります。
これらの広告の特徴は、電話番号のみが記載されている点。会社名や住所が書かれていないのは、闇金業者の可能性が高いサインです。
最近は取り締まりが厳しくなり、都市部では減少傾向にありますが、地方都市ではまだ見かけることがあります。
闇金のターゲットになりやすい人々
闇金の主なターゲットは、多重債務者、ギャンブル依存症の人、生活困窮者など。経済的に困窮している人ほど、闇金のターゲットになりやすいのです。
ターゲットがいそうなパチンコ店や競馬場の周辺、ネットカフェなどで声をかけるケースも。最近では、コロナ禍で困窮する飲食店経営者なども狙われています。
【見分け方】闇金に騙されないために
闇金は巧妙な手口で近づいてきますが、知識があれば見分けることができます。ここでは、闇金を見分けるポイントについて解説します。
正規の貸金業者と闇金の違い
正規の貸金業者と闇金を見分けるポイントは3つ。
- 貸金業登録番号の有無
- 金利の上限
- 住所や固定電話番号を公開
正規の業者は必ず登録番号を持っており、金融庁のウェブサイトで確認できます。
また正規業者の上限金利は年20%(出資法による)と定められています。これを超える金利を要求する業者は、間違いなく違法な闇金です。
事業所の住所や固定電話番号を公開していない場合も、闇金の可能性が高いでしょう。
闇金の広告…怪しい文言に要注意
闇金の広告には、特徴的な文言が使われています。「即日融資」「審査なし」「ブラックOK」などの文言を見かけたら、要注意です。
正規の貸金業者は、このような表現を使うことはありません。なぜなら、貸金業法により、誇大広告が禁止されているからです。
SNSでの闇金勧誘…見破るコツ
SNSでの闇金勧誘は、一見して分かりにくいものもあります。しかし、以下のコツを押さえておけば、見破ることが可能。
- 突然のDM
- プロフィール欄
まず、「お金に困っていませんか?」などのDMが突然来たら要注意です。正規の金融機関が個人に直接DMを送ることはありません。
プロフィール欄も重要なチェックポイント。正規の金融機関であれば、会社名や貸金業登録番号が明記されていますが、闇金の場合はたいていありません。
闇金に騙されそう…そんなときの対処法
闇金に騙されそうになったとき、まず重要なのは冷静になることです。焦って個人情報を教えてしまうと、取り返しのつかない事態になる可能性があります。
そして、個人情報を絶対に教えないことが、最も重要な対処法です。名前や住所、勤務先などの情報を闇金に知られてしまうと、執拗な取り立てや嫌がらせを受ける可能性があります。
闇金からの勧誘を断る際は、きっぱりと断ることが大切。もしすでに個人情報を教えてしまった場合は、すぐに警察に相談し、弁護士や司法書士などの専門家のサポートを受けることをおすすめします。
【対策】闇金被害から身を守るには
闇金被害を防ぐ最善の方法は、闇金を利用しないことです。しかし、万が一被害に遭ってしまった場合の対策も知っておくことが重要です。
闇金との契約は無効…知っておくべき法律
闇金との契約は、法的に無効です。これは多くの人が知らない重要なポイントです。
利息制限法で定められた金利(年15〜20%)を超える契約は、法律上無効とされています。
つまり、闇金から借りた場合、元本すら返済する必要がないのです。
しかし、闇金は法律を無視して取り立てを行うことがほとんど。そのため、法律を盾に一人で対応するのは危険です。
弁護士・司法書士に相談するメリット
闇金問題に直面した場合、弁護士や司法書士に相談するのがもっとも効果的です。
交渉のプロが間に入ることで、闇金からの取り立てを止めることが可能。
また、多くの法律事務所では初回相談を無料で行っています。費用の心配をせずに相談できるのは大きなメリットでしょう。
専門家に相談することで、一人で抱え込まずに問題解決への道筋を立てられます。闇金被害に遭った場合は、迷わず専門家に相談することをおすすめします。
警察への相談…被害届の出し方
闇金による脅迫や嫌がらせがある場合、警察に被害届を出しましょう。
被害届を出す際は、証拠を用意することが重要。脅迫メールやSMSのスクリーンショット、録音した電話内容などが有効な証拠となります。
警察に相談する際は、恥ずかしがらずに全ての事実を正直に話すことが大切です。警察は被害者を責めることはありません。むしろ、正直に話すことで適切な対応を取ることができます。
まとめ
闇金はさまざまな形で私たちの周りに潜んでいます。ソフト闇金、LINE闇金、給与ファクタリング詐欺、個人間融資を装った闇金など、その手口はどんどん巧妙化しています。
万が一、闇金被害に遭ってしまった場合でも、諦める必要はありません。闇金との契約は法的に無効であり、専門家や警察に相談することで問題解決の道が開けます。
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