「奨学金が返済できない…」
そんな不安を抱えている人も多いはず。
今回は奨学金滞納の実態や影響、そして解決策までを徹底的に解説します。
ブラックリスト入りの可能性や取り立ての厳しさについても触れていきますので、奨学金返済に悩んでいる方は最後までしっかりチェックしてくださいね。
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奨学金滞納って実際どうなの？実態やデメリット
奨学金を借りたときは「卒業したら返せるだろう」と思っていても、実際に社会人になってみると返済が思った以上に大変だったりしますよね。
滞納している人の割合や具体的なデメリットについて見ていきましょう。
どのくらいの人が滞納しているのか
実は、奨学金の滞納はかなり一般的な問題なのです。
日本学生支援機構の調査によると、奨学金利用者の約13%が3ヶ月以上の滞納経験があるとされています。
つまり、10人に1人以上が滞納を経験しているということですね。
非正規雇用の増加や給与水準の低下など、社会経済状況の変化が大きく影響し、返済が困難になるケースが増加。
また滞納者の中には、複数の奨学金を抱え、給与からの返済が追い付かない状況に陥っている人も少なくありません。心当たりのある人もいるかもしれませんが、第一種奨学金と第二種奨学金を併用していたり、大学院進学時に新たな奨学金を借りたりしたケースなどです。
奨学金滞納するとどうなるか
奨学金を滞納すると、まず延滞金が発生します。これにより、本来の返済額以上のお金を支払わなければならなくなるのです。延滞が続けば続くほど、この延滞金は雪だるま式に膨らんでいきます。
さらに滞納が続くと、奨学金を管理している団体（例：日本学生支援機構）から督促状や催告状が届きます。連絡が取れない場合、家庭や職場に電話連絡が入ることもあります。
具体的なデメリット
長期の滞納が続くと、信用情報機関に延滞情報が登録される可能性があります。これは、いわゆる「ブラックリスト入り」のことです。
信用情報に傷がつくと、クレジットカードが作れなくなったり、住宅ローンが組めなくなったりと、将来の人生設計に大きな支障をきたす恐れがあります。
長期間にわたって滞納を放置すると、最終的に法的措置が取られる可能性があります。裁判所からの命令により、給与の一部が差し押さえられ、強制的に返済が進められる場合もあるでしょう。
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奨学金滞納でブラックリストに載るとどうなる？
奨学金を滞納すると、ブラックリストに載る可能性があると述べました。では、どのような方法で取り立てられるのか、具体的にみていきましょう。
ブラックリストはどのくらい残るのか
具体的には、3ヶ月以上の滞納で、信用情報機関に延滞情報が登録されます。ブラックリストに載ると以下のように生活に支障を来すことが多いです。
- クレジットカードの作成が困難
- 住宅ローンの利用もほぼ不可能
- 携帯電話の新規契約やアパートの賃貸契約ができない
さらに厄介なのが、延滞情報は返済後も5年間は記録が残るという点。つまり、一度ブラックリスト入りしてしまうと、その影響は長期間続くことになるのです。
取り立てはどのような方法で来るのか
奨学金の取り立ては、基本的に電話や文書での督促が中心となります。滞納初期の段階では、比較的穏やかな対応が多いでしょう。しかし、長期滞納になると、対応はだんだん厳しくなっていきます。
長期滞納の場合、訪問による督促が行われることもあります。ただ、取り立てを行う債権回収会社は法務省に認可を受けて営業しているため、悪質な会社ではありません。昔のドラマのように、夜間やしつこい取り立てはないといって良いでしょう。
しかし、突然自宅や職場に現れて返済を求められるのは、周囲にも知られてしまう可能性があるので、精神的にかなりの負担になります。
自己破産に至るケースもある
奨学金滞納の最悪のケースとしては、まず給与や預金の差し押さえが挙げられます。毎月の給与から強制的に返済額が引かれてしまうため、生活に大きな支障をきたす恐れがあります。
そして、自己破産に至るケースです。日本学生支援機構によれば、年間約8000件もの自己破産が発生しているそう。
しかし、注意が必要なのは、免責されないこともあるという点。
返済義務がなくなるかどうかは個々の状況によって判断されるため、自己破産しても奨学金の返済義務は残ってしまうこともあるのです。
また、保証人に影響がある点にも注意しましょう。
奨学金滞納を解決する即効性のある対策・長期的な返済計画
奨学金の滞納問題を解決するためには、即効性のある対策と長期的な返済計画の両方が必要です。具体的な方法を見ていきましょう。
奨学金滞納を即効で解決する方法
検討すべき解決方法としては、以下があります。
- 返還期限猶予制度や減額返還制度の利用
- 分割返済の交渉を行う
- 家族や知人からの一時的な借り入れ
日本学生支援機構が提供している制度があり、一定の条件を満たせば返済を一時的に猶予したり、返済額を減額したりすることができます。
収入が少ない場合や失業中の場合などに適用される可能性が高いので、条件に該当する人は積極的に利用を検討しましょう。
また滞納額を一括で返済するのが難しい場合、分割での返済を認めてもらえる可能性があります。長期的には負担が大きくなる可能性もありますが、当面の滞納を解消するには有効な手段です。
プライドが邪魔をして相談できない人も多いかもしれませんが、親に正直に状況を説明して助けを求めることも検討しましょう。
長期的な奨学金返済計画を立てる
長期的な返済計画を立てる上で重要なのは、まず家計の見直しを行うことです。毎月の収支を細かくチェックし、無駄な支出を徹底的に削減しましょう。外食を控えたり、サブスクリプションサービスを見直したりするだけでも、意外と大きな効果があります。
次に、収入を増やす努力も必要です。副業や転職で収入増を図るのも一つの手段です。最近はネットを使った副業も増えているので、自分に合った方法を探してみましょう。
返済シミュレーションを活用し、具体的な返済プランを立てることも重要です。
日本学生支援機構のWebサイトにシミュレーションツールが用意されているので、それを使って自分の状況に合った返済プランを考えましょう。
奨学金返済のモチベーションを保つコツ
長期にわたる奨学金の返済は、モチベーションの維持が難しいものです。そこで、小さな目標を設定し、達成感を味わうことが大切。
例えば、「3ヶ月連続で滞納せずに返済する」といった具体的な目標を立てて、それを達成したら自分へのご褒美を用意するのもいいでしょう。
返済額の推移をグラフ化するなど、進捗を可視化するのも効果的です。返済額が徐々に減っていく様子を目で見ることで、頑張りが実を結んでいることを実感できます。
「奨学金を返し終わったら、こんな生活がしたい」といった具体的な目標を持つことで、返済を続ける意味を見出せるはず。完済後の人生設計を具体的にイメージし、モチベーションを維持しましょう。
返済に困った場合は奨学金問題に詳しい専門家に相談しよう
奨学金の返済に本当に困ってしまったら、専門家に相談するのが賢明です。特に認定司法書士は奨学金問題に詳しい場合が多いので、相談してみる価値は十分にあります。
認定司法書士に相談するメリット
認定司法書士に相談するメリットは、奨学金返済に関する法律知識や制度に詳しい専門家からアドバイスを受けられる点です。返還期限猶予制度や減額返還制度の適用可能性、債務整理の方法など、専門的な見地から具体的な解決策を提案してもらえます。
個人の状況に合わせたアドバイスを受けられるのも大きなメリットです。収入や家族構成、他の債務の有無など、総合的な状況を踏まえた上で最適な解決策を提示してくれるでしょう。
専門家に相談する際の注意点
専門家に相談する際は、事前に自身の借入状況や返済状況を整理しておくことが大切です。奨学金の種類や借入額、返済状況、他の債務の有無など、できるだけ詳細な情報を用意しましょう。
多くの事務所で無料相談を実施していますので、一歩踏み出してみましょう。
専門家以外の相談窓口も検討
専門家以外にも、奨学金の返済に関する相談窓口はいくつかあります。
- 日本学生支援機構の奨学金返還相談センター
- 各都道府県の労働金庫（ろうきん）
- 法テラス（日本司法支援センター）の無料法律相談
ろうきんは労働者の生活を支援する金融機関なので、奨学金の返済に関する相談にも親身に乗ってくれるでしょう。
法テラスでは収入等の条件を満たせば、弁護士や司法書士による無料の法律相談を受けられます。奨学金の返済問題だけでなく、総合的な債務問題の相談にも応じてくれます。
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まとめ
奨学金の滞納問題は決して珍しいことではありません。多くの人が同じような悩みを抱えているのです。滞納が続くとブラックリスト入りの可能性や厳しい取り立てなど、様々なリスクがあることは理解しておく必要があります。
しかし、安易に自己破産をすれば良いなどとは考えないほうが賢明です。返還期限猶予制度や減額返還制度の利用、分割返済の交渉など、即効性のある対策を講じることで状況を改善できる可能性があります。
奨学金滞納に関してお悩みの方は、当サイトで紹介している奨学金返済問題に強い司法書士事務所・弁護士事務所に相談してみるのがおすすめ。まずは一人で悩まず相談されてみてはいかがでしょうか。諦めずに、一緒に解決への道を探っていきましょう。
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