経済不況や新型ウイルスの感染拡大などを背景に、借金問題に頭を悩ませる人が増えています。

特に、多重債務などが原因で銀行や正規の貸金業者からの借入が困難になっている人は、闇金に手を出すケースも見られます。

しかし、闇金の取り立ては一般的に執拗かつ悪質であり、被害者は経済的な被害のみならず、精神的・社会的にも追い詰められていきます。

そこで今回は、実際の闇金の取り立て事例や、闇金からの借金を踏み倒そうと実行した夜逃げが招いた結末について紹介したのち、闇金の取り立てから安全に逃げる方法について解説します。

【悲惨】闇金の取り立て事例

闇金は、その違法性を業者自身がわかっているがゆえに、少しでも多額の金銭を回収することを目指して、取り立ては執拗かつ悪質を極めます。

ここでは、その悪質な取り立ての事例をいくつか紹介します。

あらゆる連絡先に鬼電がくる

借金をした人の自宅の電話だけでなく、携帯電話や、職場、さらには実家に至るまで、借金をした人に関連するありとあらゆる連絡先に、執拗な電話での攻撃、いわゆる鬼電がやってきます。

時間帯も頻度も遠慮がないものであり、自宅の電話や携帯電話は、日常生活や仕事での通常の使用にひどく支障が出ます。

大量の出前が届く

寿司やうどん、そば、あるいはピザなど、いわゆる注文した覚えのない出前が大量に届く、という嫌がらせをされることがあります。

いくら自分が頼んだものではないと言っても、場合によってはそれらの代金を払わなければいけない場合もあります。

また、大量の出前が押しかける様子によって、近所の住民にトラブルが起こっていることが伝わってしまい、世間体としても非常によくありません。

古典的な嫌がらせの手法ではありますが、非常に迷惑なことに変わりありません。

近所の人たちに噂を流される

借金をした人の近所の住民に、有る事無い事の噂を流されることもあります。

いかにも自分たちが被害者であり、借金をした人物がいかに悪質であるか、という方向に膨らませた話を噂として流して、そこに住み続けにくくする、という嫌がらせです。

また借金のことのみならず、個人情報をばら撒かれることもあります。

職場にも取り立て・嫌がらせが来る

職場にも取り立てや嫌がらせをしてくるケースがあります。

その方法は上述の鬼電だけでなく、例えば、職場に訪ねてきて長時間居座ったり、上司に会わせろと脅してきたり、他の社員に迷惑行為を働いたり、と様々です。

会社にとって身に覚えのない悪評を流す、といった手口もあります。

親や友人など、関係者にも嫌がらせが

実家にいる親兄弟や親類縁者、友人などに連絡や嫌がらせを仕掛けてくることもあります。

上で述べた鬼電だけではなく、実家に押しかけて長時間居座ったり、親兄弟に借金の肩代わりをさせることを無理やり約束させたり、実家の近所に悪い噂を流したり、友人につきまとったり、といった様々な嫌がらせが事例としてあります。

闇金被害の【無料相談窓口5選】をケース別で紹介！対応内容や解決までの流れを解説 闇金から悪質な取立てを受けている 闇金とは知らずに借りてしまった しつこい督促で精神的に参っている 闇...

【検証】闇金の取り立てが辛い！夜逃げしたらどうなる？

闇金の取り立てに追い詰められた人の中には、その辛さに耐えかねて夜逃げを敢行するケースも見られます。しかし、夜逃げはよくない選択肢の一つです。

ここでは、実際に夜逃げをした場合に起こることを解説していきます。

関係者に連絡が行く

闇金は、とにかく出来るだけ多額のお金を回収することが目的です。また、メンツを潰されることも過度に嫌います。そのため、夜逃げをされた場合には、なんとしてでも居場所を突き止めようとします。

その過程で、債務者の関係者、例えば職場や実家や友人などに、手当たり次第連絡をしていきます。

これをされると、仮に闇金の問題が解決したあとでも、債務者の居場所は失われてしまいます。

住民票を移せず仕事もままならない

通常の引越しでは住民票を移します。しかし、夜逃げの場合、住民票を移すと闇金側に転出先がバレてしまい、あっけなく見つかってしまいます。

※職権消除：債権者などが行政に働きかけ、債務者の住民票を削除させて住所不定にすること

闇金が居場所を突き止めて取り立てを継続してくる

前述のように、闇金側は金銭の回収のためにも、メンツのためにも、執拗なまでに居場所を突き止めようとします。そのため、高い確率で結局は発見されてしまいます。

発見されたが最後、執拗な取り立ては続きます。場合によっては、捜索費用を借金に上乗せして要求してくることも考えられます。

夜逃げによって解決するどころか、状況は悪化するばかりです。

【当サイト人気No.1】闇金に強い司法書士事務所はこちら

安全に闇金の取り立てから逃げるには？

それでは、闇金の取り立てから安全に逃げる方法は何かあるのでしょうか。

弁護士や司法書士は、闇金トラブルを抱える依頼者の代理として動くことができます。一般的には法知識も持たない債務者の代わりに動くことで、問題解決の最短ルートを取ることができます。

また、弁護士や司法書士は、闇金トラブルを救済する仕組みや相談先を熟知しています。

そして何より、闇金を含む金融業者との交渉ややりとりに慣れています。法知識や経験を活用して、現実的な解決へと導きます。

ただし、すべての弁護士・司法書士が、闇金トラブルの解決に長けているわけではありません。闇金トラブル解決に適した弁護士・司法書士を選ぶコツなどは、事前にリサーチするようにしましょう。

当サイトおすすめ闇金に強い弁護士・司法書士14選を見る

【疑問】闇金相談は警察ではダメな理由

闇金相談は警察に相談すれば解決すると考える人も多く存在します。しかし結論から言えば、闇金トラブルにおいて警察はあまりあてにはなりません。

ここではその理由をいくつか紹介します。

警察は民事不介入

警察は原則として民事不介入の立場をとります。

明確な犯罪行為がない限り、契約当事者間（この場合であれば闇金と債務者間）で合意した内容について、警察が介入することは原則的にできないとされています。

※バンかけ：職務質問を指す業界用語
※１２３：（一般的には）職務質問の際に警察官がセンターに対して行う前科前歴照会作業の通称

もちろん、闇金の金利や取り立ては違法なのですが、例えば通報して警察を呼んだとしても、その場で即座に違法性を立証することは難しく、警察としても簡単には介入できない、というわけです。

警察はすぐに闇金の捜査や逮捕をしてくれない

警察に闇金からの被害を相談しても、一般的にはすぐに捜査や逮捕に動いたりはしません。

上でも述べたように、闇金の金利や取り立ては違法であってもその立証は簡単ではなく、警察としてもすぐには動けない、というわけです。

被害届を受理してくれないケースもある

ただしこれに関しては、弁護士や司法書士に同席してもらったり、代理で被害届の提出を行ってもらうことにより、受理してもらえるようになることもよくあります。

ライタス綜合事務所の口コミ評判を見てみる

まとめ

今回は、実際の闇金の取り立て事例をいくつか紹介したのちに、闇金からの借金を踏み倒そうと実行する夜逃げは悪い結果しか招かないことを説明しました。

そして、闇金トラブルの解決には、警察よりも弁護士や司法書士への相談が効果的であることも述べました。

本サイトでおすすめしている「司法書士法人ライタス綜合事務所」は、闇金問題の相談実績が豊富ですので、ぜひ一度相談してみてください。詳細は以下のリンクからご確認いただけます。