アビリオ債権回収から督促状が届き、驚いている方も多いでしょう。
「借りた覚えがない」と困惑する状況でも無視は禁物です。適切に対応すれば解決は可能なので、督促を受けた場合は、落ち着いて行動しましょう。この記事では、アビリオ債権回収の基本情報や、心当たりのない督促への正しい対処法を分かりやすく説明します。
放置した場合のリスクや効果的な交渉方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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アビリオ債権回収って何？正規の会社なの？
アビリオ債権回収の基本情報を知ることで、適切な対応方法が分かるでしょう。正確な知識があれば、不安も少なくなり冷静な判断ができるようになります。
アビリオ債権回収の会社概要と基本情報
アビリオ債権回収は1999年3月に設立された資本金5億円の債権回収会社（サービサー）です。債権回収の専門家として長年の実績を持ち、多くの債権を扱ってきました。
三井住友フィナンシャルグループ（SMBCグループ）に属し、親会社はSMBCコンシューマーファイナンス株式会社（プロミス）です。
大手金融グループの一員として、安定した経営基盤を備えています。2023年10月にはセディナ債権回収と合併し、権利義務をすべて引き継ぎました。そのため、セディナ関連の督促を受けていた方に、アビリオ債権回収名義での通知が届くようになる可能性があります。
アビリオ債権回収は国から認可された正規の会社
アビリオ債権回収は国から正式認可を受けた債権回収会社です。
悪質な取立業者ではなく、法律に沿った適正な業務を行っています。大手銀行系列の会社として法令順守を重視しており、無理な回収は行いません。違法な取立てや脅迫行為はせず、法的手続きに従った回収活動を行う会社です。
アビリオ債権回収が扱う債権の種類は？
アビリオ債権回収はSMBCコンシューマーファイナンス（プロミス・SMBCモビット）や三井住友カードからの借入債権を主に扱っています。三井住友トラスト・カード、新生フィナンシャル（レイク）、ジャックスなどの債権も取り扱っています。
大手消費者金融やクレジットカード会社の債権が幅広く対象となっているため、これらのサービスの利用履歴を思い出してみるとよいでしょう。三井住友銀行からの借入れを延滞した場合も、アビリオ債権回収が代位弁済して求償権を取得し、回収業務を行います。
銀行ローンやカードローンの支払いが滞ると、最終的にアビリオ債権回収から連絡が来ることも少なくありません。
なぜ身に覚えのないアビリオ債権回収からの督促が来るの？
「身に覚えがないのに、なぜアビリオ債権回収からの連絡が来るのか」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは、身に覚えのない督促が来る理由や、放置することのリスクについて解説します。
債権譲渡の仕組みを知ろう
債権譲渡とは、金融機関や企業が回収していない借金を債権回収業者などに譲渡することです。
お金を貸していた側は回収作業から解放され、債権回収業者が代わりに回収を担当します。返済が一定期間滞った場合に、元の貸し手がアビリオ債権回収などの会社に債権を譲ることが多いです。
債権譲渡が行われると、元の債権者から「債権譲渡通知」や、債権回収会社から「債権譲受通知」が届きます。引っ越しで通知が届かなかったり見落としたりする場合は、アビリオ債権回収から突然連絡が来たように感じることもあるでしょう。
身に覚えがなくても請求が来る理由とは？
過去に契約した内容を忘れているケースが考えられます。数年前に利用したカードローンやキャッシングの残高が残っていることは珍しくありません。
一度だけの利用や少額の取引は記憶から薄れやすいものです。名義貸しや不正利用の可能性もあります。過去に名義を貸したり、自分の名義が不正に使われたりした場合、本人が知らないうちに借金が発生していることもあるでしょう。
連絡先情報が更新されておらず、長期間連絡が取れないまま債権者からアビリオ債権回収に債権が譲渡されたケースも考えられます。
住所変更の届出をしていないと、督促状や通知が届かず、問題が大きくなってから気づくこともあるので注意が必要です。
アビリオ債権回収の督促を無視するリスク
督促を無視すると、アビリオ債権回収は法律に基づいて早めに訴訟を起こす傾向があります。結果的に強制執行に進む可能性が高くなります。アビリオ債権回収は、法的手続きへと進むスピードが速いことを覚えておきましょう。
裁判所からの呼び出しを受けることになると、単なる督促状への対応よりもずっと手間と時間がかかります。
法的手続きが進むと、給与や預金の差し押さえなど、より厳しい状況に発展するリスクがあります。
差し押さえられると日常生活に大きな支障が出るだけでなく、勤務先にも借金問題が知られてしまう恐れもあるので注意が必要です。
身に覚えのない請求が来たときの対処法は？
身に覚えのない請求が来た場合、慌てて支払ったり、逆に無視したりするのではなく、冷静に状況を確認し適切に対応することが大切です。
ここでは、まず行うべき事実確認の方法や、債務がないと主張する方法、専門家に相談するメリットについて解説します。
まずは冷静に事実確認をしよう
慌ててしまうとしても、すぐに支払わないことが肝心です。
督促状に記載された情報（借入時期、借入先、金額）をじっくり確認し、自分の記録と照らし合わせてください。債権の詳細（債権者、契約日、借入額など）を確認するためにアビリオ債権回収に連絡しましょう。電話での問い合わせ内容はメモを取っておくと後で役立ちます。
担当者が質問に明確に答えられないときは、書面での情報開示を求めるのも一つの方法です。
過去の契約書や返済記録などの資料も探してみましょう。
通帳の履歴、契約時の書類、カードの利用明細などが手がかりとなります。ネットバンキングを使っている方は、オンライン上の取引履歴も確認するとよいでしょう。
債務不存在を主張する方法
身に覚えのない請求には、内容証明郵便で「債務不存在確認」の通知を送りましょう。自分には借金がないという主張を正式に行い、不当な請求は受け付けないという意思をはっきりと示すことができます。
請求の根拠となる契約書や取引履歴の開示を求めるのも効果的な方法です。
債権者に証拠の提示を求めましょう。手続きは自分の権利を守るための重要なステップですので、確実に行うことをおすすめします。
専門家に相談するメリット
弁護士や司法書士に相談すれば、適切な法的対応が可能になります。債権回収について専門知識を持つプロのアドバイスは、問題解決への近道です。
専門家に依頼すると、以後の連絡はすべて専門家を通じて行われるため、精神的な負担が大幅に軽くなるのもメリットです。督促状や取り立ての電話に怯える必要がなくなり、心のストレスから解放される点も大きな強みになるでしょう。
複雑な債権問題や時効に関することも含めて、総合的な助言を受けられます。専門家は似たケースを数多く扱っているため、最適な解決方法を提案してくれる可能性が高いでしょう。
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アビリオ債権回収との交渉術と解決方法
実際に債務がある場合や、何らかの理由で支払いが必要になった場合、アビリオ債権回収との交渉が必要になることがあります。
効果的な交渉方法を知っておくことで、より良い条件での解決が期待できるでしょう。
分割払いなど支払い条件の交渉方法
一括で返すのが難しいときは分割払いの交渉ができます。多くの債権回収会社は柔軟に対応してくれるので、自分の状況に合った返済計画を立てられるでしょう。
交渉のポイントは、収入状況に見合った現実的な返済プランを提案することです。月々の収入と支出を正確に把握し、確実に支払える金額を提示しましょう。
債権者側も確実な回収を望むため、無理のない現実的な提案は受け入れられやすいです。
状況を説明し、誠実に交渉すれば、双方が納得できる支払い条件を設定できるでしょう。
時効援用で解決できるケース
借金には時効があり、最後の取引や返済から一定期間（通常5年）が経過していれば、時効の可能性があります。民法改正により2020年4月以降は消滅時効期間が統一されています。
ただし、時効期間が過ぎただけでは借金は消えません。
時効を主張するには「時効援用通知」を内容証明郵便で送る必要があります。
時効援用は借金問題を解決する有効な手段の一つですが、適用条件や手続きには正確な知識が必要です。不安な場合は、法律の専門家に相談することをおすすめします。
法的手続きに発展した場合の対応
訴状が届いたら、決して無視せず期限内に「答弁書」を提出することが大切です。訴状を受け取ってから2週間以内に答弁書を出さないと、相手の主張がすべて認められたとみなされてしまう恐れがあるからです。
裁判所から呼出状が来たら、必ず出廷しましょう。欠席すると不利な判決につながりやすくなります。実際に出向いて自分の立場を説明することで、状況が好転する可能性もあります。
法的手続きは複雑で専門知識が必要なため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼することも検討してください。債務整理などより包括的な解決策も含めて相談すれば、適切な解決策が見えてくるでしょう。
まとめ
身に覚えのないアビリオ債権回収からの督促は、債権が譲渡されたケースや記憶違い、名義貸し、不正利用など様々な原因で起こることがあります。督促を無視していると、法的措置に進展し、給与や預金の差し押さえといったより深刻な問題に発展するおそれがあります。
アビリオ債権回収からの督促で困っている方は、当サイトでご紹介している債権回収問題に強い司法書士事務所や弁護士事務所に相談することも一つの方法です。借金問題は一人で抱え込まず、専門家に相談してみることをおすすめします。豊富な経験を持つ専門家が、状況に最適な解決策を提案してくれるでしょう。
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