最近は後払い現金化業者や、少し古いところで給料ファクタリングなど、闇金業者がその営業形態を変えて正規のサービスであるかのように振舞っているケースが目立ちます。

しかし、その中でまだまだ現役なのが電信柱などに貼り付けられている、いわゆる090金融です。090金融は紛れもなく闇金です。最近また090金融の被害が増えつつあります。

そんな中、今回は当サイトへ貴重な情報をご提供いただきました。2021年に090の金融を利用し、取り立ての被害に遭われたという女性の方からの体験談です。

今回はこの体験談を軸に、090金融には申し込んではいけないというテーマでお送りしていきます。

今回エピソードをご提供くださったのは、北海道在住の主婦Mさん（42歳）です。

それではMさんの体験談をお届けします。

電信柱の金融広告を見て申し込みは危険！090金融で被害に遭った女性の体験談

北海道在住のMと申します。

私たち夫婦には二人の子供がおり、何かと子供にお金が必要なため、ずっとカードローンを利用してきました。

少し前までは銀行系のカードローンも複数社あり、月々のローン額もそこまで大きくなく、安心して借りることができていました。

しかし数年前、住宅を購入したことで、毎月のローンが一気に増えてしまいました。

家を買った当初は、今より収入も多く、家計も潤っていたので、ついつい楽観視してしまっていたんです。

「これくらいなら大丈夫だろう」と思っていました。

ところが、やはり現実は甘くなく。

家のローンだけでも大変なのに、日々の生活費や子供の教育資金、保険代などで、あっと言う間に貯金が底をついてしまいました。

そして、ついにカードローンの返済すらできなくなり、返済のためにカードローンに申し込みをしても、銀行のカードローンはどこも受けてくれません。

さらに悪いことに旦那も正社員として働ければ良かったものの、元々が職人だったので、今のご時世、なかなか職にありつけません。

冬の時期は除雪作業の仕事に入れるので家計が潤ってありがたかったんですけれども、最近は雪がなかなか降らない年の方が多く、去年はほぼ仕事が0という状況でした。

こうなると私のパート代だけでは到底賄いきれず、生活は苦しくなる一方で・・・とうとうカードローンの強制解約もちらつくようになり、いよいよヤバい状況になって来ました。

クレジットカード現金化業者を発見

そこで、藁にもすがる思いで見つけたのが「クレジット決済で即現金化！」というものでした。

私の住んでいる町には大きな国道があります。この国道沿いにクレジットカードの現金化の看板が立っており、この業者に私は申し込みをしました。（身バレしたらヤバイですが・・・某国道沿いの○友のところにある大看板です）

現金化自体は一番最初だけ上手くいきました。しかしある時クレジットカード会社から電話があり、カードの不正使用の疑いがあるため、一度カードの利用状況を確認させてほしいと言われました。

私はその日、たまたま外出していたので、家に帰ってから説明をしようと思ってたんですが、結局その日は戻らず、その後も心当たりしかなかったので電話できずにいました。

おそらく現金化がばれたのだろうと思ったんです。

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現金化がバレた！クレカ強制解約

その予感は当たりました。一週間後にクレジットカード会社から、書留で手紙が届きました。中身は強制解約の通知でした。

どうやら私が使った現金化は、かなり悪質なものだったようです。

現金化を申し込んだのは、大手のショッピング枠現金化業者でしたが、実はこの業者は、クレジットカード会社から目をつけられていたそうです。

正直クレジットカード会社からも残債を一括請求されていて、ただでさえ生活に困っているのに・・・本当にお金がなくて困りました。

信号待ちで見つけた「090金融」の張り紙

そんな絶望している時、車で移動中に信号待ちで「即日融資いたします。」と書いてある張り紙を見つけたんです。電信柱に貼ってありました。

おそらく信号待ちで、停車しているドライバーから見えやすい位置に貼ってあったのだと思います。

私は藁をも掴む気持ちで電話をし、審査を受けました。

結果的にこの業者からお金を借りることができました。

でも、借りられたのは5万円でした。

しかも、、、、金利はなんとトゴでした（！）。

当時の私にとってはかなりの高額でしたが、背に腹は変えられないと思い、泣く泣く借りることにしました。

（このあと、この業者は闇金だったことが発覚します。）

5万円は1～2日で全額生活費に消え、それからあっという間に最初の返済期日がやってきました。

でも、とてもじゃないけど返せる金額ではありませんでした。

返済当日、闇金の本性が明らかに

そこで私は返済期日の午前中に業者へ連絡して「今は全額返せないので少し返済を待ってほしい」と伝えたんです。

正規の業者なら、少しは待ってくれるので・・・同じ考え方で連絡してしまったんです。それが甘かったです。

すると業者の方から「今日中に完済できない場合は、あなたの自宅まで行って回収することになりますよ？」と言われたんです。ここで、「あっ、闇金だ・・・」と気づきましたが、あまりにも遅すぎました。

そしてそう言えば以前、ネットの掲示板で見たことがあります。

『闇金業者は、取り立ての際、債務者の家族に圧力をかけてくることがある』というものです。

もしこれが本当だとすれば、自分の家族に迷惑をかけることになります。それだけは避けたい。

そう思った私は、「何とかもう少しだけでいいので、お待ちいただけませんか？申し訳ございません」と伝えたのですが・・・

闇金からは「じゃあ奥さん、今日は利息だけ入れましょう。2万5千円。いけるでしょ？」と言われました。

でも、恥ずかしながら2万5千円も用意できず「すみません、無理です」と正直に言いました。

すると次は闇金から、「じゃあ、もういいや。奥さん、オッパイの写真送ってよ。それくれないなら、旦那さんにバラすよ。あと旦那の職場にも。」と言ってきたんです。

本当に酷い言葉です。

「いえ、それはちょっと・・・。それに、こんなこと主人に知られたら、絶対に怒られますし、嫌われます。だから絶対にやめてください。お願いします。」

私は必死に頼み込みました。

すると今度は「何言ってんの！？あんたが払えないからこうなってんだべや！ふざけてんの！？旦那に言うぞ！！」とキツい北海道弁で言い始め、しまいには電話の向こうで怒鳴り声を上げ始めたんです。

本当に限界！不当な要求に耐えられず警察へ相談

「ごめんなさい！本当に申し訳ありません！許してください！」と泣きながら言いました。

そしたら「うん、もう分かりました。さっきの写真の話、ナシ。代わりに動画送って。奥さんがXXXXしてるとこ。それで10日待つから。」と、さらにひどいことを言われました。

（凄杉くん注：ちょっとここでは公開出来ない＆公開することがMさんの名誉に関わる内容なので、伏字にするよ。本当に悪質な業者だね。）

「少し考えさせてください」と言って私は電話を切り、その足ですぐに交番に駆け込みました。本当に限界だったからです。

するとお巡りさんは親身に話を聞いてくれて「大変でしたね。よく頑張った。怖かったですね。最近この地域で同じような事案が多くて・・・おそらくその闇金もこちらで認識している人間だと思います。なので相手の情報を教えてもらえますか？」とおっしゃってくださいました。

そして、その場で警察から闇金に指導をしてくれました。

ただし、これは地域によって対応がまったく異なること、原則はこの手の事案は警察は民事不介入なので、弁護士か司法書士に相談すべき案件だということも教えていただきました。

色々な事情と約束で詳細は割愛させて頂きますが、この流れの中で司法書士さんに当日中に相談して、警察と司法書士両方から闇金に連絡を入れてもらいました。

最終的にはお金の返済の義務もなくなり、今はコツコツとクレジットカードの返済やその他の生活再建に頑張っています。

090金融を使ってしまったMさんの事例の解説

今回の事例は、いわゆる「090金融（闇金の一形態）」と呼ばれる業者を利用し、悪質な取立てにあったケースです。

また、この業者に行き着く前にクレジットカード現金化業者に手を出してしまい、生活の命綱であるクレジットカードが強制解約になってしまっていたのも非常に大きなポイントです。

結論から言えば、このような状態になる前、つまりクレジットカード現金化業者を利用する前に現在の借金を整理しておけば、ここまで問題がこじれることはなかったと考えられます。

貴重な体験談をお寄せいただいたMさん、本当にありがとうございました。

まとめ

今回は、特に地方都市にまだまだ存在する闇金のひとつ「090金融」について、その恐ろしさを実際の情報提供に基づいて解説しました。

昨今の闇金は、法律を無視するような悪質行為を繰り返し、社会問題になっています。

同じようなヤミ金被害に遭われている方はまず闇金への返済義務はないということを念頭において専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。

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