先払い買取を利用したものの、返済に困って「飛ばす」ことを考えている方もいますが、その行動はより危険な状況を引き起こしかねません。

先払い買取を飛ばすことで一時的に逃れられたとしても、その先には想像を絶する厳しい取り立てが待っています。昼夜を問わない執拗な電話、突然の訪問、家族や職場への接触、さらにはネット上での個人情報流出もありうるのです。

本記事では、先払い買取を飛ばすことの危険性や、既に飛ばしてしまった場合の具体的な対処法について徹底的に解説します。

先払い買取を飛ばすってどういうこと？本当に大丈夫？

まずは「先払い買取を飛ばす」ことについて説明します。

先払い買取の基本的な仕組み

先払い買取とは、商品の写真を送って査定額を先に受け取る仕組みです。

このキャンセル料が実質的な利息に相当するのです。

法律の観点から見ると、この手法は貸金業に該当します。高金利での貸付に近い形になっているにも関わらず、無登録で営業している業者がほとんどで、それ自体が違法行為です。

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飛ばすって具体的にどういうこと？

「飛ばす」とは、先払い買取で受け取った金額を返済せずに、業者との連絡を完全に絶つことを指します。つまり、督促や取り立ての電話やメールを無視し続けるわけです。

具体的には、業者からの連絡先をすべてブロックして、住所を変更したり引っ越ししたりして、完全に連絡が取れない状態にすることを意味します。またSNSアカウントを削除したり、名前を変更したりすることもあります。

ここで注意したいのが、先払い買取業者の取引のほとんどが「不法原因給付」に該当するため、法律上は返済義務がないという点です。「不法原因給付」とは、その給付の原因が法律上無効とされるもので、例えば賭博の賭け金などがこれに該当します。先払い買取の場合、無登録の貸金業者による違法な取引であるため、この原則が適用される可能性が高いのです。

飛ばす決断をする人の心理とは？

先払い買取を飛ばそうと考える人の多くは、返済能力がなく追い詰められた状況にあります。「もう返せない」という諦めや絶望感から、逃避行動を取ってしまう心理が働くのです。

例えば、給料日まであと1週間なのに、生活費が底をつき、かつ他の借金の返済日も迫っているような状況では、先払い買取を利用してしまう方も見られます。しかし、一時的に現金を手に入れたものの、結局返済できなくなってしまうのです。

また、「どうせ違法な業者だから」という開き直りの心理が働くこともあります。確かに先払い買取業者の多くは違法な営業をしていますが、だからといって飛ばす行為が正当化されるわけではありません。むしろ、違法な業者ほど過激な取り立てを行う可能性が高いのです。

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【悲報】先払い買取を飛ばすと危険な取り立てが待っている

先払い買取を飛ばした後には、想像を絶する厳しい取り立てが待っています。その実態を見ていきましょう。

執拗な電話や訪問による脅迫行為

まず襲ってくるのが、昼夜問わない頻繁な電話やメールです。朝5時や深夜0時といった非常識な時間帯にも容赦なく電話がかかってきます。1日に何十回、何百回と執拗に繰り返されることも珍しくありません。

自宅や職場への突然の訪問で威圧的な態度を取られることも。「今すぐ金を用意しろ」「今から一緒に銀行に行くぞ」といった脅迫まがいの言葉を浴びせられることもあります。

中には暴力団関係者を装った脅迫行為まで行う業者もいるのです。生命の危険を匂わせる脅迫を受けることもあります。これらは明らかに違法行為ですが、違法な業者だからこそこうした手段に出てくるのです。

家族や知人への接触で社会的信用を失うことも･･････

さらに厄介なのが、家族や親族に債務の存在を知らされてしまうことです。「あなたの息子さん（娘さん）が多額の借金を抱えています」といった連絡が突然親に入ったら、家族関係が崩壊してしまうリスクは計り知れません。

最悪の場合、職場や近隣住民にまで連絡が及ぶケースもあります。「あなたの会社の社員が借金を踏み倒しました」といった連絡が会社に入れば、信用を失って最悪の場合解雇にまで発展しかねません。

現代では、SNSを利用した情報拡散の脅迫さえあり得るのです。FacebookやTwitterなどで、債務者の情報を拡散すると脅されることもあります。一度ネット上に情報が流出してしまえば、取り返しがつかなくなる可能性が高いのです。

ネット上での個人情報流出の危険性

ネット社会ならではの脅威も見逃せません。個人情報をネット上に晒すと脅されたり、実際に住所や顔写真などを公開されたりすることも。「債務者晒し上げサイト」などと称して、実名や顔写真、住所、勤務先などの情報が公開されてしまうのです。

さらに怖いのが、リベンジポルノなどの二次被害の可能性。先払い買取の際に送った写真や個人情報を悪用され、アダルトサイトなどに掲載されるケースもあります。一度流出した情報を完全に消し去るのは、ほぼ不可能なのです。

こうした行為は明らかに違法ですが、被害に遭ってからでは遅いのが現実です。予防が何より大切なのです。

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先払い買取を飛ばした後の生活はどうなる？精神的ストレスは？

先払い買取を飛ばした後の生活は、想像以上に過酷なものになります。その実態と精神的なストレスについて、詳しく見ていきましょう。

常に怯えながらの生活を強いられる

まず直面するのが、突然の電話や訪問に対する恐怖心です。外出時も常に周囲を警戒する状態が続き、いつ何が起こるかわからない不安に苛まれます。結果として、睡眠障害やうつ症状を引き起こす可能性も高くなるのです。

例えば、電話が鳴るたびに体が硬直し、心臓が早鐘のように打ち始める。知らない番号からの着信に、手が震えて電話に出られない。そんな状況が日常となってしまいます。外出時も、後ろから誰かに追われているような錯覚に陥り、常に背後を気にしながら歩くことになるでしょう。

こうした持続的なストレス状態は、体にも悪影響を及ぼします。食欲不振や胃腸の不調、頭痛や肩こりといった身体症状が現れることも少なくありません。心身ともに疲弊し、日常生活を送ることすら困難になっていくのです。

家族関係や人間関係の悪化

家族に事実を隠し続けることのストレスは計り知れません。友人や知人との付き合いを避けるようになり、次第に孤立感や自己否定感が強まっていきます。人との関わりが減ることで、精神的な支えを失ってしまう危険性も高いのです。

家族との会話も、嘘をつき続けることで次第に減っていきます。「仕事が忙しい」「体調が悪い」といった言い訳を繰り返すうちに、家族との信頼関係が崩れていくでしょう。食事の時間も一緒に過ごせなくなり、家族との絆が日に日に薄れていくのを感じることになります。

友人との付き合いも難しくなります。飲み会や旅行の誘いを断り続けるうちに、次第に誘われること自体がなくなっていきます。SNSでの交流も避けるようになり、社会との接点が徐々に失われていくのです。

仕事や学業への悪影響は避けられない？

精神的なストレスは、当然ながら仕事や学業にも悪影響を及ぼします。集中力の低下や業務効率の悪化は避けられず、欠勤や遅刻が増える可能性も。最悪の場合、失職や退学のリスクさえあるのです。

仕事中も常に携帯電話が鳴るのではないかと気が気でなく、業務に集中できません。上司や同僚から注意を受けることも増え、職場での立場も徐々に悪くなっていきます。営業職であれば、顧客との商談中に突然取り立て業者から電話がかかってくる恐怖におびえることになるでしょう。

学生の場合、授業に集中できず成績が下がる一方で、アルバイトにも行けなくなり、学費の支払いにも困難をきたすことになります。サークル活動やゼミにも参加できなくなり、キャンパスライフを楽しむ余裕すらなくなってしまうのです。

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【対処法】先払い買取を飛ばした後の具体的な対応策

先払い買取を飛ばしてしまった後の対応策について、具体的に見ていきましょう。

証拠の保管と記録をしっかりと

まず重要なのが、証拠の保管と記録です。脅迫電話や訪問の日時、内容を詳細に記録しておきましょう。メールやSNSでのやり取りはスクリーンショットを保存しておくことをおすすめします。録音や録画も有効ですが、相手に告げる必要があるので注意が必要です。

警察への相談は効果的？

脅迫や嫌がらせの事実を警察に相談するのも一つの手段です。被害届の提出も検討できますが、実害がない場合は介入できないケースもあります。それでも、警察の介入で一時的に取り立てが収まることもあるので、相談する価値はあるでしょう。

闇金対応の専門家に相談するメリット

最も効果的なのが、弁護士や司法書士といった闇金対応の専門家への相談です。法的対応が可能になり、取り立て行為の即時停止を要求できます。さらに、債務整理や減額交渉の可能性も出てくるのです。

そのため、専門家へ相談することは、精神的な負担を軽くする効果もあります。闇金問題は一人で抱え込まず、弁護士や司法書士を頼りましょう。

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まとめ

先払い買取を飛ばすことは、一時的な逃避に過ぎません。結果として、より深刻な問題に発展する可能性が高いのです。

困ったときは、専門家に相談するのが最善の選択肢。法的な保護を受けながら、適切な解決策を見出していくことが大切です。

先払い買取に手を出さないのが一番ですが、もし既に利用してしまっている場合も、諦めずに正しい対処法を探っていきましょう。