賃貸物件を借りようと思ったら入居審査に通らなかった。ブラックリストに載っているからだろうかと、誰にも相談できず一人で悩んでいませんか。
実は、ブラックリストに載っていても賃貸契約できる方法はあります。諦める必要はありません。今回は賃貸契約のコツからブラックリストから抜け出す方法まで、具体的な対処法をご紹介します。
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ブラックリストでも賃貸って実際に契約できるの？
賃貸契約を断られるかもしれない……そんな不安を抱えている人も安心してください。ブラックリストに載っているからといって、必ずしも賃貸契約ができないわけではありません。
大切なのは現在の収入や貯蓄状況など、家賃を支払える状態にあることを具体的に証明できるかどうかです。支払能力を証明できれば、信頼して契約してくれる貸主も多くいます。
ブラックリストに載るってどんなとき？
消費者金融やクレジットカードの借入れの返済が遅れたり、携帯電話の分割払いが滞ったりすると信用情報機関に記録が残ります。債務整理をした場合も同じです。
家賃の支払いが遅れた場合は、一般社団法人全国賃貸保証業協会（LICC）が運営する入居者の信用情報データベースに記録が残ります。
賃貸契約時の審査では、両方のデータベースがチェックされることになるでしょう。
なお、過去に借金の返済の遅れや債務整理をした経験がなくても、携帯電話の分割払いが数回滞っただけでもブラックリスト入りする可能性があります。意外と身近な問題かもしれません。
賃料が安い物件なら借りられる？
月収が高ければ高額な家賃でも問題ありませんが、現実的には手取り収入に見合った物件選びが大切です。賃貸契約時の審査では一般的に「家賃は年収の3分の1まで」が基準となっています。
具体的な計算方法をお伝えすると、月々の家賃の36倍以上の年収が必要です。例えば、月7万円の物件なら年収252万円以上が目安になります。
賃料の安い物件なら、年収基準をクリアしやすくなります。引っ越し先のエリアを少し広げて探してみるのもよいでしょう。駅から徒歩15分圏内まで広げるだけでも、家賃相場がぐっと下がる地域もありますよ。
同居人や親族がブラックリスト入りしていても影響ある？
同居予定の人がブラックリストに載っていても、契約者本人の審査に影響することはありません。同様に、親族がブラックリストに載っていても、連帯保証人にならない限り問題はありません。
ポイントは「連帯保証人になるかどうか」です。
連帯保証人になる場合のみ、その人の信用情報もチェックされます。
だからこそ慎重に選ぶ必要があるのです。
大事な賃貸契約の連帯保証人をお願いするのですから、事前に信用状況を確認しておくとよいでしょう。
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ブラックリストでも賃貸契約するコツって何？
物件探しを始めたものの、ブラックリストに載っていて入居審査に通るか心配だ……。そんな人でも諦める必要はまったくありません。保証会社選びから不動産会社とのやりとりまで、契約のコツと成功のポイントをご紹介します。
保証会社の種類で選ぶのがポイント？
連帯保証人を頼める人がいない場合、保証会社を利用する人も多いでしょう。ここでの保証会社選びは賃貸契約の重要なポイントです。
信販系（クレジットカード会社系列）やLICC系の保証会社は審査基準が厳格で、過去の支払い履歴を重視する傾向が強いため、ブラックリストに載っている場合は審査が通りにくくなります。
信販系とLICC系に属さない独立系の保証会社は独自の審査を行っており、比較的柔軟な対応をしてくれることも多いです。現在の収入や貯蓄状況を重視する保証会社も多く、過去の信用情報だけで判断されることは少ないでしょう。
保証会社を通さない物件を探すという方法もあります。保証会社の審査がない代わりに、貸主との直接交渉が必要になりますが、誠実に交渉することにより契約できる可能性は十分にあります。
中には「敷金・礼金なし」「保証料0円」といった魅力的な条件を掲げる保証会社もありますが、その分、審査基準が厳しいことが多いので注意しましょう。保証料は少し高くても、審査基準が柔軟な保証会社を選ぶことが賢い選択です。
収入証明や預貯金はどう活用する？
審査をするうえで預貯金残高は重要な判断材料です。一般的には家賃の2年分の預貯金があれば、支払能力を証明するものとして認められやすくなります。通帳の写しを提出する場合や、金融機関から残高証明書を発行してもらう場合もあります。
収入証明は、安定した収入があることの証明として重要な書類です。市区町村が発行する所得証明書や課税証明書、勤務先が発行する給与明細や源泉徴収票、自営業者の確定申告書など、複数の書類を組み合わせて提出するとよいでしょう。
安定した収入がある証明書類があれば、過去の信用情報よりも現在の支払能力を重視して判断してもらえる可能性が高まります。
書類によっては発行までに1～2週間かかる場合もありますので、間に合うように準備するとよいでしょう。
不動産会社との付き合い方は？
信頼できる不動産会社を見つけたら、率直に事情を説明しましょう。隠し事をせず、正直に話すことで適切なアドバイスをもらえます。
なお、職業によっては不利になりがちなこともあります。その場合は、取り扱いに慣れている不動産会社を利用するとよいでしょう。経験豊富な不動産会社なら、状況に応じた物件を紹介してくれます。
不動産会社からのアドバイスは、賃貸契約にこぎ着ける近道です。紹介された物件と契約条件をしっかり検討して、希望に合う物件を見つけましょう。
ブラックリストから抜け出す方法はある？
ブラックリストから抜け出すにはそれなりの時間がかかりますが、正しい知識と適切な対策がとれれば必ず道は開けます。焦らず着実に進んでいく心構えが大切です。知っているのと知らないのとでは、信用回復までの道のりが大きく変わってきます。
どのくらいの期間で消える？
借金を完済してから約5年で、信用情報は回復していきます。債務整理の場合は5～7年程度かかりますが、最終的に記録は消えることになります。
クレジットカードの申込審査に関する情報は比較的早く、約6ヶ月で消えます。ただし、延滞情報は約5年かかります。
時間の経過とともに信用は回復していきます。焦らず着実に進んでいきましょう。
特に気を付けたいのが、複数の信用情報が登録されている場合です。例えば、クレジットカードの延滞と携帯電話の分割払いの延滞が別々の時期にある場合、情報も別々に記録されます。片方の情報が消えても、もう片方の情報は残っているかもしれないので、十分に注意しましょう。
ブラックリストの確認方法はこちらを参考にしてください。
早く消す方法はないの？
登録されている情報に誤りがある場合は、信用情報機関に削除を依頼できます。登録元のクレジットカード会社や消費者金融などに、証拠書類を準備して申し立てましょう。
債務が時効になっている場合は、援用手続きをすることで信用情報から消すことができます。難しい手続きですので、司法書士や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
可能な場合は一括返済も検討してみましょう。早期完済により信用情報の回復が早まります。
信用回復のコツは？
新たな借り入れは極力避けましょう。現在の収入で無理のない生活を心がけることが大切です。
支払いは必ず期日を守り、着実に返済実績を積み重ねていきましょう。毎月の支払いを1円も遅れずに続けることで、信用は確実に回復していきます。
収支のバランスを整えることも重要です。無理のない範囲で貯金を始めるなど、計画的な家計管理を心がけましょう。
なお、借金が時効を迎えた場合はブラックリストを消すことが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
賃貸審査に落ちたときの対処法は？
入居審査に落ちてしまっても、すぐに諦める必要はありません。最初の審査に落ちた後に契約できたケースも珍しくないからです。大切なことは、冷静に状況を分析し、次の手を考えること。適切な対処法を知っていれば、必ず道は開けます。
契約者を変更するのはあり？
親や会社名義での契約は有効な対策になります。特に親名義の場合、長年の社会的信用が評価されやすく、審査が通りやすくなります。
収入が安定している親族に代理で契約してもらうのも一つの方法です。ただし、誰でもできるわけではなく、一般的には三親等以内の親族（親、祖父母、子、甥、姪など）が対象となります。
この場合の支払い義務は契約者である親族です。賃貸契約のリスクについて、親族間で事前によく話し合っておきましょう。
会社名義での契約も方法としてあります。会社が福利厚生として社宅を提供する形にすれば、個人の信用情報に左右されにくくなることがメリットです。
ただし、デメリットもあります。会社の規定を慎重に検討する必要があり、また、代表者が連帯保証人になることを求められることもあるなど、個人の契約と違った厳しい条件が出てくるのです。
会社名義の契約が難しい場合は、正社員として働いていることを証明する在職証明書を提出することも検討しましょう。安定した職に就いていることを証明できれば、審査が通りやすくなるかもしれません。
保証人や保証会社の変更は効果ある？
収入が安定している親族に連帯保証人になってもらえると、信用力が増し、審査が通りやすくなります。
保証会社を変更して再申請することも検討しましょう。保証会社によって審査基準が異なるため、別の会社であれば通る可能性もあるからです。
独立系の保証会社は比較的審査が柔軟です。状況に応じて保証会社を選び直すことで、契約できる可能性が広がります。
物件選びの見直しは必要？
手取り収入の3分の1以内に家賃を抑えた物件を選びましょう。支払能力の証明がしやすく、審査が通りやすくなります。
空室期間が長い物件は、貸主も入居条件を緩める可能性があります。タイミングを見計らって申し込むと、審査が通りやすくなるかもしれません。
審査不要の物件を探すという選択肢もあります。初期費用が高めになる傾向はありますが、確実に入居できる方法の一つです。
まとめ
ブラックリストに載っていても、賃貸物件を借りることは決して不可能ではありません。現在の収入や貯蓄状況を証明することで、入居審査を通る可能性が広がります。
賃貸契約でお悩みの方は、当サイトで紹介している賃貸契約トラブルに強い司法書士事務所・弁護士事務所にご相談ください。一人で抱え込まず、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
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