※この記事は前編後編の後編にあたります。前編をお読みでない方は以下から前編をお読みになってからの方がスムーズに読み進められます

前回の記事では、美容関係の会社を経営している日本人女性のKさんが、米兵を名乗る男性とFacebook上で恋に落ち、そして母親の手術費用という名目で200万円の詐欺被害にあったところまで解説してきました。
しかしKさんが今回、詐欺被害にあったのは総額645万円です。
それでは残りの445万円は、どのようにして騙し取られたのでしょう。
今回はKさんのご意向により、前編の記事から実際に届いたメッセージを(ほぼ)そのまま掲載しています。
同様の事例に心当たりがある方は国際ロマンス詐欺被害に遭われている可能性があります。十分に注意して最後までお読みください。
それでは後編スタートです。
マッチングアプリやSNSなどを通じた国際ロマンス詐欺や海外FX/仮想通貨詐欺は、詐欺かどうかがわかりにくいのが特徴です。
「詐欺か好意か確かめたい」「詐欺相手から返金してほしい」などの悩みを抱えている方は、国際ロマンス詐欺に強い弁護士の無料相談を活用することで解決します。
ニセ米兵から貯金をむしり取られる日々…総額645万円の被害!

前回の記事で米国兵士を名乗る男性から浮気を疑われてしまったKさん。必死に彼の誤解を解く為に行動を起こします。
私はFacebookのメッセージのログを彼にスクリーンショットで送り、彼以外の米国兵士とはやり取りをしていないということを主張しました。すると彼からは、こんなメッセージが返ってきました。
「I’m sorry,honey. But there is nothing to doubt.」
(ごめんなさい、ハニー。疑ったわけじゃないんだ。)
「I’m mentaly unstable right now and I need money,hon.」
(僕は今精神的に不安定で実はお金がいるんだよ、ハニー。)
お金がないことで不安定に思うのは世界共通なんだなと、私は変なところで感心してしまいました。
そして私は今、会社を経営していて、そんなに儲かっているわけではないけれど・・・少しならお金があります。
だから私は彼の相談を聞くことにしたんです。それと彼からお母さんの病状についてのメッセージがありました。再手術の必要があるということです。
彼曰く「ハニー、僕の相談を聞いてくれてありがとう。実は僕の母の手術が再び必要なんだ。君には一度お金を借りてしまっている。だから相談できなかったんだ・・・」
「えっ、そうなの?それは大変。私で良ければ力になるわ。」
「本当かい!?ありがとう!!母にもそう伝えておくよ。きっと彼女の良い薬になるはずだ。」
「OK.Well,why don’t we go talk about our future a little bit?♡」
(訳:それじゃあ、もう少し、私達の将来について話さない?♡)
今思えば、完全に浮かれていました。
私から彼との将来を意識しているようなメッセージを送ってしまっています。これでは「私はまだまだあなたにお金を送金します。」と言っているようなものですから・・・。
ちなみにこの時、彼のお母様の手術費用として再び200万円を送金しました。これで被害額は400万円です。
急展開!捜査機関からのメール
実は彼に2回目の送金をしてから2週間ほど、彼と連絡が取れなくなったんです。
でも米兵という立場がある以上、彼も連絡が取れない時期があることは、私もよく理解していました。なのであまり気にも留めませんでした。
実際、私も仕事が忙しくなってきていて・・・お金や彼の事は気になりつつも、しつこく私からメッセージを送るようなことはしていませんでした。
彼のFacebookをチェックすることもありませんでした。
しかし、このとき実は・・・すでに彼のFacebookIDは削除されていたのです。
彼と連絡がつかなくなってから3週間ぐらいだったでしょうか。ある日私の会社のメールアドレス宛に、とあるところからメールが届いているのを発見しました。
アフリカの某国(※凄杉くん注:「Kさんからは具体的な国と組織名が届いていたけど、様々な事情でここでは伏せ字処理するよ!」)の捜査機関を名乗るところからのメールでした。
そのメールの内容は、要約すると・・・
「あなたが連絡を取っていた〇〇という米国兵士は偽者であり、国際ロマンス詐欺師として現在身柄を拘束されている。」
「主に日本女性に対して違法な性的関係を求めたり、極めてプライベートな写真や動画を要求したりする危険な人物だ。」
「しかも複数の日本人女性に対して金の無心をしていたという情報もあり、あなたの名前も捜査機関のリストに『高額な詐欺被害者』として掲載されている」
といった内容でした。
私はこのメールを見てすぐに「ああ、やられたんだ」と思いました。この時どこか冷静だったのは、よく覚えています。
実際には捜査機関から私にいきなりメールが来ることなんて、あまり考えられません。
普通は日本の警察から連絡がくるはずですから。(よく分からないですが、せめて外務省あたりから連絡が来るかな?ともちょっと思います。)
そしてこの時、私は教えていない会社のメールアドレスに捜査機関からメールが来た!と勘違いしてしまい、完全に捜査機関からのメールであると信じ込んでしまったんです。
先ほど(※前編の記事参照)、くまちゃんを送ってもらった時、私は確か会社のメールアドレスを個人情報として教えていたんです。このリストをもとにメールしてきたのでしょう。
とにかく私はこの時混乱していて、捜査機関を名乗るメールアドレス宛に「私は詐欺被害にあったようです。被害回復はできないですか?」とメールを送りました。
するとすぐに捜査機関の担当者を名乗るメールアドレスから返信があり、「被害回復の協力をする用意がある。ただ裁判は時間がかかるため、先に240万円の支払いを求める」と書いてありました。
私はこのメールに驚きながら、どうしたらいいのか途方に暮れました。
なぜなら、私は確かに彼にお金を送金したはずなのに、送金したはずのお金が返ってくるどころか、逆に200万円の請求をされてしまったんです。
でも訴訟でこのくらいの費用がかかることは、海外なら一般的なこと、という認識も確かにありました。そこで私は「わかりました。どこに送金すれば良いですか」と返信をしました。
捜査機関へ最後の送金…
それからおよそ三日ほどで最終的な返信があり、送金先の案内や手順の詳細な案内が届きました。
この時かなりオフィシャルな雰囲気でのメールが届いたので、私は捜査機関からのメールであることを本当の意味で確信し、彼(と言うか詐欺師)を撲滅してやろうという気持ちで、240万円を送金してしまいました。
このとき諸々の手数料で+5万円かかったので、これで被害額はめでたく645万円になりました。
それから3ヶ月が経過しても、何の音沙汰もありません。海外では一般的に訴訟には多くの時間がかかります。
そして海外の捜査機関は、動きが日本の警察と比べて鈍いことから・・・このくらいの時間はかかるのかもしれないと思っていたんです。
TVのニュースで被害に気付く
しかし、そんな時にテレビの報道特集で「あるニュース」を見かけました。
私と全く同じ内容で、詐欺にあってしまった国際ロマンス詐欺被害の方のインタビューが放映されていたんです。
確か夜10時過ぎのニュース番組だったと思います。
ここで私は完全に気付いたんです。ああ、トータルで私は国際ロマンス詐欺被害にあったのだと。
一般的なスカッとストーリーなら、ここで私がお金を全額取り戻せるハッピーエンドだと思います。
しかし実際には今、弁護士さんへ相談して被害の回復が可能かどうか、調べてもらっている最中です。
もやっとする結論で申し訳ありません。でもこれが現実です。
国際ロマンス詐欺被害はどこにでもあります。皆さんも本当に気をつけてください。
詐欺被害にあった場合は…?
詐欺被害にあった方で返金をしたい方は下記の相談先がおすすめですが、結論から言えば、弁護士事務所がおすすめです。
しかし、詐欺師の情報不足から弁護士に依頼をうけてもらえない場合があります。
そういった場合は、調査会社に相談をし詐欺師の情報を少しでも得る必要があります。
弁護士事務所に相談
海外FX詐欺に詳しい弁護士は事例に精通しており、数々の返金実績を持つ弁護士もいます。
なので、海外FX詐欺に詳しい弁護士事務所へ依頼することで、最新の事例や犯人の情報が手に入るということもあります。
また、詳しい弁護士は行政機関や金融機関、その他国外の捜査機関とも連携していることがあり、事態が一気に解決するというケースも多いのが特徴です。
依頼を進めることによって実際に返金ができたり、あるいは犯人が日本の警察や海外の警察に逮捕されたという事例もあります。
調査会社(TCSC)に相談

詐欺師の情報不足により弁護士や警察に相談しても動いてくれないケースがあります。
このような状況に陥った場合は調査のプロである調査会社に相談する事をおすすめします。
特に当サイトがオススメしている調査会社”TCSC(東京中央信用調査)”に無料相談する事によって詐欺師の情報が得られる可能性があります。
調査会社の調査レポートを弁護士にもっていく事で弁護士が依頼を受注してくれることや早期解決に繋がる事があります。
TCSCの詳細をチェックしたい方は、下のボタンをクリック!
まとめ

今回は当サイト情報提供者の方から「被害者を増やしたくない」というご意向で、詳細な実際のやり取りを交えた国際ロマンス詐欺被害体験談をお寄せ頂きました。
貴重な情報、本当にありがとうございました。
このような事例は、どこにでも転がっていると言っても過言ではありません。
また金額が少ない詐欺被害でも、今後、個人情報が流出するなど二次被害の恐れもあります。
国際ロマンス詐欺被害に遭われてしまった場合は、いち早く弁護士へ相談することにより、被害回復の相談はもちろんのこと二次被害に関するアドバイスを受けられます。