債務整理

債務整理のメリットとデメリット

債務整理した後、普通に生活していけるのかしら?
債務整理なんてデメリットばかりじゃないの?
債務整理と聞くととても重く感じるよね。でも財産を守れる債務整理からすべての借金が消える債務整理まで、自分に合った選択をするとデメリットばかりではないから、それをこれから説明するね。

債務整理は借金を減額する唯一の手段であり、 実施すれば確実に返済負担は減らせるのが特徴です。

ただしどんなものにも良い面と悪い面があるように、債務整理にもメリットとデメリットがあります。

ここでは債務整理に共通するメリットとデメリットについて紹介していきます。

1. 債務整理メリット:返済負担が軽くなる


債務整理をする最大のメリットは、「借金の返済負担が軽くなる」ことです。

選択した債務整理の手段によって減額度合いは異なりますが、いずれの方法であっても借金の返済負担は確実に軽くなります。

また、債務整理は借金減額の方法として唯一かつ確実な方法です。

返済負担を軽くする方法を他にあげるとすれば、夜逃げがリボ払いあたりでしょうか。

確かに夜逃げをすれば債権者から逃げることになるため、以降は借金の返済する必要がなくなるかもしれません。

ですが、夜逃げはあくまでも逃げただけであり、借金自体は残り続けます。利息や損害遅延金などを蓄積することになるため、借金の総額はどんどん増えていきます。

さらに、夜逃げしたとしても見つかってしまえば借金の返済が再開します。逃げたことを理由に、取立てもより苛烈となるでしょう。

テレビCMなどで時々登場するリボ払いも同様で、借金の返済負担を減らせるなどと謳っていますが、実際は月々の支払額を減らすだけで借金そのものを減らしているわけではありません。

さらにリボ払いは利息が高めに設定されており、かつ返済期間が延びてしまうことから、返済総額は通常よりも高くなってしまいます。

こうした事情により、夜逃げやリボ払いは 借金返済負担を軽くする行為とはならず、債務整理が返済負担を軽くする唯一の手段と言えます。

2. 債務整理メリット:借金の取立てや返済の督促をストップできる

債務整理をするメリットの2つ目は「取立てや督促をストップさせる」ことです。

借金の返済が滞ると債権者から取立てや督促などが来るのですが、債務整理をするとそうした取立てや督促をストップできます。

取立てや督促が来なくなるのは、弁護士や司法書士などの専門家が間に入るからです。

債務整理を弁護士などの専門家にお願いすると、専門家から債権者に「受任通知」が郵送されます。受任通知を受け取った債権者側は貸金業法に従って取立てや督促をストップする必要があります。

これは貸金業法により定められていることなので、債権者の判断で拒否することはできません。受任通知を受け取ったにもかかわらず取立てや督促などを行った場合は法律違反となり、債権者側が罰を負うことになります。

ただし、受任通知が郵送されると取立てや督促はストップしますが、すぐに止まるわけではないので気をつけてください。内容証明で郵送するため、債権者側に届くまでには1日~数日のタイムラグがあるからです。

債権者からすると、受任通知を受け取るまでは債務整理したことに気付きません。そのため、受任通知が届くまでの期間で行われた取立てや督促行為はやむを得ない行為として合法になります。

また、債務整理の途中で弁護士が依頼を断った場合は受任通知が無効となり、取立てや返済督促が発生しますので注意してください。

弁護士側が一度受けた依頼を断ることは基本的にありませんが、相談内容に嘘があったり不誠実な行為を何度もしたりすると、信頼できない相手とみなされ弁護士側が依頼を断ることがあります。

3.債務整理メリット:債務整理手続き中は借金返済をする必要がない


債務整理をするメリットの3つ目は「債務整理の手続き中は借金返済をする必要がない」という点です。

債務整理をすると無理のない返済計画を立てることになるのですが、そうした返済計画を策定するには時間がかかることから、債務整理手続き中は借金返済が不要となっています。

返済不要となる期間は債務整理の手段によって変わりますが、任意整理であれば3ヶ月、個人再生であれば6ヶ月ほどの猶予を与えられるのが一般的です。

「弁護士や司法書士に債務整理の相談をしたいけれど費用が心配」という人にとって、借金返済の返済が猶予されるのは大変ありがたいこととと言えます。

期間が限定されるとはいえ、毎月支払っていた返済額をそのまま貯金できるため、貯めたお金をそのまま弁護士などへの報酬に充てることが可能です。

債務整理が成功すると報酬金などを支払うことになりますが、大抵は猶予期間にストックしたお金でまかなえるようになります。仮に賄えなかったとしても専門家側で分割払い対応してくれたりするため、専門家への支払いがその後の負担になることはまずありません。

1.債務整理デメリット:ブラックリストに事故情報が掲載される

債務整理をすると借金の減額はできますが、「ブラックリストに自身の自己情報が掲載される」ことには注意してください。

ブラックリストとは?

ブラックリストは、債務者の個人情報が登録される機関のことです。住宅ローンを申請したり、消費者金融からお金を借りたりすると、借りた人の情報がブラックリストに登録されることになります。

ブラックリストはただ登録されるだけであれば害にはならないのですが、債務整理をすると状況は一変します。

債権者からすれば債務整理をすることは「約束を破った」こと同じです。そのため、ブラックリストには”返済で事故を起こした人”として事故情報が登録されます。

事故情報がブラックリストに記載されると、新しいローンが申請できなかったり、お金が借りられなくなったりなどの制限が発生します。

事故情報の登録には期限があり、5年から7年経てば事故情報は抹消されますが、その間はお金を借りる事を制限されるので注意してください。

2.債務整理デメリット、家族や会社に借金を知られる可能性がある


債務整理するデメリットには「会社や家族に借金をしていたことが知られる」というのがあります。

債務整理すると、官報という公告文書に債務者の氏名などが記載されるようになっており、債務整理をしたことが周囲に知られるようになります。

ただし新聞や雑誌などとは異なり、普通に生活をしている限りでは官報を読む機会というのはほとんどないので、心配はあまりないかもしれません。

(※競売物件なども官報に掲載されることがあり、安く住宅を購入したい人が読んでいる可能性もあるため、ゼロではないです。)

債務整理したことを周囲に知られるのを避けたいのは、「解雇される」ことを恐れているからではないでしょうか。しかし、債務整理とは個人が行うものであるため、職場はそれを理由に解雇することはできません。

債務整理の一つである自己破産の場合は、警備員や宅地建物取引主任者の仕事に就けないなどの制限がありますが、自己破産の手続きが終われば制限は撤回されて職業制限もなくなります。

3.債務整理デメリット、保証人への影響


債務整理をする時は「保証人に迷惑をかける」ことを理解しておいてください。

基本的に借金は保証人を立てる必要があり、債務者が借金の返済ができない場合は保証人に返済要求が行くようになります。

債務整理による返済負担の減少を受けられるのは債務者側だけであり、保証人にまで恩恵を与えることはありません。

そのため債務整理をすると基本的に保証人に何かしらの負担を与えることになります。

債務者だけでなく保証人も一緒に債務整理を行うなど、保証人への対応もまた債務整理では必要となりますので、本人も交えて専門家と相談しましょう。

なお、家族への影響ですが、保証人になっていないのであれば影響を与えることはありません。借金に関わるのは債務者と保証人だけであり、家族は関係ない人とみなされるからです。

「保証人になってない借金は家族であっても関係ない」と理解している人は少ないため、債権者が関係者のようにみせかけて督促の電話をしてくることがあります。保証人でもないのに返済を要求するのは不法行為ですので、家族の借金を返済してくださいと連絡が来ても、しっかりと断るようにしましょう。

債務整理のメリットとデメリットまとめ

債務整理は借金の返済負担を減らしたり、取立てや督促を止めさせたりといったメリットがある一方で、事故情報がブラックリストに登録されるなどのデメリットも発生します。

基本的にはデメリットよりもメリットのほうが大きいのですが、適切な債務整理の手段を選ばないとデメリットの方が大きくなるケースもありますので気をつけてください。

たとえば借金額が大きいにもかかわらず債務整理の1つである任意整理を選んでしまうと、借金はあまり減らないけれどブラックリストには事故情報がしっかり登録されてしまうなど、十分な恩恵を受けられない可能性があります。

債務整理をする時は自分の借金額や返済状況などを確認して、弁護士などの専門家としっかり相談してから行うようにしましょう。

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