債務整理

債務整理とは

債務整理ってなんだろう?
債務整理というのは個人が抱えている債務(借金)を整理することで、スムーズに債務の返済が行えるようにしたり、債務そのものを減らしたりする行為だよ。

債務整理とは、個人が抱えている債務(借金)を整理することでスムーズに債務の返済が行えるようにしたり、債務そのものを減らしたりする行為です。

ただし債務整理は概念的なものであり、その中には

  • 任意整理
  • 過払い金請求
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

と、様々な方法が内包されています。

今回は任意整理や特定調停など債務整理で行われることについて説明していきます。

任意整理

任意整理は裁判所は利用せず、お金を借りた相手(債権者)と直接交渉する債務整理のことをいいます。

任意整理は裁判所を利用せずに貸し手である債権者と直接交渉することで、債務の整理を行う債務整理です。

交渉では、

  • 利息の支払を止めてもらう
  • 月々の返済額を減らしてもらう

といったことを話し合います。

任意整理のメリット

任意整理のメリットは「ほとんどの人が行える」ことです。

後述する個人再生や自己破産の場合は借金の金額などによっては出来ないこともあるのですが、任意整理は制限が少なくほとんどの人が行えます。

また、手放したくない、守りたい財産を手元に残すことができます。

ただし「無理のないプランで返済をしていく」ことが前提となるため「サラリーマンなど安定した収入がある人」という条件があることに注意してください。

任意整理のデメリット

逆に任意整理のデメリットは「借金をほとんど減らせない」ことです。

行えるのは返済中に発生する利息のカットや、月々の返済額の減少ぐらいであり、元金に関してはほとんど減らせません。

とくに2010年6月以降は借金の利息に関する法律が変更され、その時期以降の借金に関しては任意整理での元金減少はほぼ不可能となりました。

ほとんど借金が減らないのにどうして任意整理を選ぶ人がいるんだろう?!
最大のメリットは手放したくない財産を手元に残せること!

また、任意整理を行うと“ブラックリスト“こと信用情報機関に5年ほど申請者の情報が登録されます。

登録されている間は、

新規の借り入れができない
ローン申請ができない

などの制限が発生しますので気をつけてください。

過払い金請求

過払い金ってCMとかで良く耳にするけど、どういう制度??
過払い金請求は、過去に返済した借金の利息が法律で定めた上限を超えていた場合、超過していた部分を請求して取り戻せる事です。

債務整理の二つ目は過払い金請求です。過去に返済した借金の利息が法律で定めた上限を超えていた場合に、超過していた部分を請求して取り戻すことができます。

過払い金請求ができるようになったのは、法律が変わったためです。

借金の利息に関する法律は、

  • 利息制限法
  • 出資法

の2つがあります。

利息制限法は利息の上限を20%、出資法は利息の上限を29.2%とそれぞれ定めています。

金融機関が債務者にお金を貸す場合は利息制限法と出資法どちらの利息を適用しても問題なかったことから、多くの金融機関では出資法の29.2%でお金を貸していました。

ところが、2010年6月に金融機関がおこなった借金の利息は利息制限法の20%を上限とすることが決定しました。

それにより債務者は29.2%の利息で借りていた借金の9.2%を過剰に支払っていたことになり、超過した部分を取り戻せるようになったのです。

過払い金請求を行うときは、債権者に対して請求をする必要があります。

請求するためには過去の支払い履歴を調べたり、取り戻せる金額を計算したりなど面倒な作業も多いので、実際に行うときは弁護士や司法書士に依頼しましょう。

現在返済中の借金に対して過払い金請求をおこなうと、申請者の情報がブラックリストに登録されますが、過払い金請求をして完済できた場合はブラックリストに登録されることはありません。すでに完済した借金に対する請求も同様です。

特定調停

特定調停は裁判所から調停委員立ち合いの元、債権者と交渉し今後の返済計画や月々の返済額などを決めていく事だよ。

特定調停は、簡易裁判所に申し立ての手続きを行うことで実施される債務整理です。

裁判所から調停委員が2名派遣され、彼らの立会いの下で債権者との交渉を行い、今後の返済計画や月々の返済額などを決めていきます。

特定調停のメリット

特定調停のメリットは「費用が安い」ことです。

任意整理などの債務整理は基本的に弁護士や司法書士などに代理人を依頼して行うため、依頼料などの費用が発生するようになります。

ですが特定調停は自分で簡易裁判所に申し立てをして、自分で債権者と交渉をして返済額など決めていくため、費用は裁判所への申し込みで発生する収入印紙代と有印切手代ぐらいであるなど、債務整理を行うための費用がかなり安くなっています。

特定調停のデメリット

逆にデメリットとして挙げられるのが「自分の有利な内容で決めるのが難しい」ことです。

代理人を使わずに自分で債権者と交渉をすることから、自分の有利な内容で終わらせるためにはかなりの交渉能力が必要です。

また、裁判所から派遣される調停員は基本的に中立の立場であるため、調停員がいるからといって自分が有利になることもありません。

特定調停で返済計画の見直しや返済額の減少が決まると、ブラックリストに債務者の情報が登録されるようになります。時間が経てばブラックリストから情報は消えますが、最低でも5年は残り続けますので、そのことも考慮して特定調停を行うようにしましょう。

個人再生

個人再生は任意整理や特定調停をしても元金の完済ができない場合に「元金を減らせる」債務整理だよ。

個人再生は任意整理や特定調停をしても元金の完済ができない場合に適用される債務整理となっています。

個人再生の大きな特徴は「元金が圧縮される」ことです。

もともとの借金額にもよりますが、原則的に1/5ほどまで元金が圧縮されるようになります。

借金が圧縮された後は3年から5年ほどの期間で完済します。

元金の圧縮や返済計画案は弁護士と相談して決め、裁判所に提出して実施されることから強制力があり、債権者と交渉することは基本的にありません。

個人再生のメリット

個人再生のメリットは「借金を大きく減らせる」ことです。

任意整理で元金を減らすのはほぼ不可能であり、過払い金請求も「過剰に支払っていたものを取り戻す」ことですので、厳密にいうと元金は減りません。

ですが個人再生は「元金を減らせる」債務整理であるため、借金そのものを大きく減らせます。

個人再生のデメリット

一方、デメリットは「官報に情報が載る」ことです。

え? 自己破産でもないのに官報に掲載されちゃうの?

官報とは国が発行する機関誌の一つであり、公的機関の発表内容などが記載されます。

個人再生を行うと、官報にその人の名前などが記載されるようになります。そのため、場合によってはほかの人に個人再生を実施したことが知られる恐れもあるので気をつけてください。

個人再生も債務整理の一つであるため、実施するとブラックリストに個人情報が記載されます。ブラックリストに登録された情報は本人か金融機関以外には参照できないため、第三者に知られることはありません。

自己破産

自己破産は「借金がなくなる」ことを指すよ。「借金そのものを消す」ので、借金が残ることはないです。

自己破産は任意整理や個人再生をしても返済しきれない借金を抱えている人や、収入がない人などに対して適用される債務整理です。

自己破産の大きな特徴は「借金がなくなる」ことにあります。

任意整理や個人再生の場合方法や減らすものが異なりますが、「借金そのものが残る」ことは変わりません。

ですが自己破産の場合は「借金そのものを消す」ため、借金が残ることはありません。

自己破産のメリット

自己破産のメリットは「返済の苦しみから解放される」ことです。

個人再生の場合は借金の元金が返済可能な額まで減るものの、返済の義務は残ります。

ですが自己破産は借金そのものがなくなることから、実行されれば返済の義務もまた消失します。

自己破産のデメリット

自己破産のデメリットは「条件が厳しい」ことです。

自己破産は浪費やギャンブルなどが原因であると破産が認められない場合もあります。

強制的に借金を消すことは、見方を変えると債権者へ一方的に損を与える行為にもなります。

そのため自己破産は簡単に行えないようになっており、実施するにはいくつかの条件を満たさないといけません。

借金の原因も条件の1つになっており、浪費やギャンブルなどが原因であると自己破産が認められない場合もあります。

まとめ

ここまで見てきたように債務整理には色々な種類があり、自身の借金の状況に最も合った方法を選ぶ必要があります。

ただし自分でどの方法が良いのか選ぶのは難しいため、小さい債務整理をする時は弁護士や司法書士などの専門家に相談するようにしてください。

専門家に相談する時は借金の金額や返済状況などを包み隠さず話すようにしましょう。もしも伝えるべき内容を隠してしまうと、過払い金請求ができないなど自分が損失を受ける可能性があるからです。

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